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2021年4月

  • 2021年4月20日

喫煙習慣

タバコを初めて吸ったのは中学校2年、さびれた商店街の2階にある喫茶店でだった。 銘柄も覚えている。「スリーキャッスル」という洋モクだった。 最初の頃はカッコつけたくてただふかすだけ、というのを続ける内に、高校に上がる頃には手放せなくなっていた。 両親共に喫煙者だったので父親からくすねた「セブンスター」が自然と愛用のタバコになった。 その後、父親が「マイルドセブン」に変えたので自分も追随し、「ジャス […]

  • 2021年4月19日

黒まむしがお好きでしょ

駿台の夏期講習中、密かに気になっていた他校の女子と一緒に帰る事になった。 池袋にあった「カプリ」でランチを食べてから、東武東上線に乗った。   路線利用者以外で知ってる人は少ないかもしれないが、東武東上線は準急以上の電車に乗った場合、池袋から最初の停車駅成増までが異様に長い。 もちろんその間に中板橋やらときわ台やら駅がたくさんあるからだが、優に10分はかかる。   その日は夏休 […]

  • 2021年4月18日

ボンドールささがわ

予備校の夏期講習中は食事が楽しみだった。 本当は毎日、御茶ノ水の「シェーキーズ」の食べ放題ランチのポテトを食べ続けたかったけど、一人だしお金もなかったしそれは無理だった。   そんな時に助けてくれたのがやはり池袋駅、東武ホープセンター内にある「ボンドールささがわ」だった。 ここはカレー専門店でカウンタと数席だけの狭い店だった。 いつも注文するのは一番安いサービスカレー?、「松屋」のカレギ […]

  • 2021年4月17日

すなっくらんど

自堕落な生活を送る高校生ではあったが、代ゼミの公開模試や駿台の夏期講習には参加していた。 チャリで移動可能な地元での生活とは異なる電車での移動だったので、アウェイの地での食事は重要だった。   ガールフレンドとのデートであればそれなりにおしゃれに見える喫茶店とかを使うのだが、予備校帰りにそんなカッコつける必要はなかった。 ただひたすら腹に詰め込みたい、そんな時に日大豊山の友人が教えてくれ […]

  • 2021年4月16日

高校時代のとある一日

行っていた高校には制服がなく、校則もなかった。 そのためすごく大学生に近い生活だった一方、自宅から高校までは自転車で行ける距離だったため、狭い移動範囲で事足りる小学生のような生活だったとも言える。   【とある一日】 朝、母はパートに出かけてしまうため、NHKの連続テレビ小説を観ながら餅を焼いて磯辺巻きにして食べる。 学校の始業時間は8時半、連続テレビ小説を8時15分まで観終えてから着替 […]

  • 2021年4月15日

カンビバ Village People – San Francisco

聖地ロサ会館にあった「アダムスアップル」、ワンフロア全てがダンススペースだけど、床にはボーリング場のレーンの板がそのまんま使われているとか、いや、あれは東武東上線の古い車両の床だとか、色々と噂だった。 自分がいつか行くであろう初のディスコもきっとここに違いないとぼんやりと思っていたが、結局一度も行く機会がなかった。   1977年、初めて行ったディスコは新宿歌舞伎町のカンタベリーハウスビ […]

  • 2021年4月14日

ゲーム・ファンタジア

高校生の頃、一番好きな場所は新宿だった。 新宿には何もかもがあったので、他の街、例えば渋谷に行く必要性は全く感じなかった。 赤坂、六本木に至っては自分の生活とは無縁の地だった。 一度だけガールフレンドと渋谷から青山通りを通って六本木まで歩いた事があったが、青山は道が広すぎるという印象しか持たなかった。   でも一番大事な街は池袋だった。 だってそこに着かないと何も始まらなかったから。 & […]

  • 2021年4月13日

初パチンコ

高校1年の時に写真部の部長に連れていってもらったのが人生で初のパチンコだと記憶している。 子供の頃に父親が駅前のパチンコ屋に行ったきり帰ってこないから迎えに行ってきて、と母親に頼まれて何度か店内に入った事はあったが、玉を弾いた事はなかった。   そのパチンコ屋は高校の近くのさびれた商店街の一角にあり、細い通りを隔てた前の店は確か特殊浴場で、数軒先には成人映画専門の映画館があるという極めて […]

  • 2021年4月12日

横溝正史ブーム

推理小説は昔から人気だった。 小学校の教室の後ろにある学級文庫には必ず誰かが持ってきた乱歩やシャーロック・ホームズ、ルパンの小説が並んでいたし、図書室に行けばポプラ社の推理小説全集(何という名前だったか?)がヘビロテのあまりボロボロの状態で置いてあった。 全集の中ではやはり乱歩の少年探偵団シリーズとルパンシリーズが人気で、その他の作家、高木彬光や海野十三の作品もあったと思うがあまり人気がなかった。 […]

  • 2021年4月11日

クォーツ時計

中学2年生だったと思う。 あまり生徒から好かれていなかった数学担当の教師が突然に自分の腕時計を指差して 「これはクォーツ時計だ」 と言った。   くうぅぉーつ? 初めて聞く言葉に生徒たちが反応できないでいるのがわかると、教師はおもむろに時計を取り外して手に取って見ていいと言った。 先頭の生徒から後ろに回り、隣の列の後方から前方に回る、誰も言葉もなくただ時計を見つめていると教師が 「気を付 […]