運命の轍 The Doobie Brothers – Wheels of Fortune

高校生の頃、自分の中で圧倒的に人気があったのはイーグルスとドゥービーブラザース、ジャクソン・ブラウンだった。

この3者に関してそれぞれのベスト20が作れるほど好きだった。

 

パチンコで勝った時に考えたのはまずこの3つのこれまでのアルバムを揃えようという事だった。
結局、1978年時点でイーグルスは「ファースト」、「ならず者」、「オン・ザ・ボーダー」、「呪われた夜」、「ホテル・カリフォルニア」までコンプリート。
ジャクソン・ブラウンも「ファースト」、「フォー・エブリマン」、「レイト・フォー・ザ・スカイ」、「プリテンダー」、「孤独なランナー」までコンプリートだった。
唯一ドゥービーだけ「キャプテン・アンド・ミー」、「ドゥービー・ストリート」、「運命の掟」、「ミニット・バイ・ミニット」しか揃えられなかった。

 

理由は単純で「キャプテン・アンド・ミー」を聴けばわかるが、全ての曲が本気の名曲、だが人間というのはわがままなもので「ロング・トレイン・ランニング」、「チャイナ・グローブ」、「ウィズアウト・ユー」、えっ、まだ続くの?という胃もたれに近い印象を持ってしまったのが原因だった。

ところがそのもたれる印象をガラッと変えたのが新加入のマイケル・マクドナルドだった。
「ドゥービー・ストリート」では控えめだったが、「運命の掟」、「ミニット・バイ・ミニット」と進むにつれてマイケル・マクドナルドのバンドになっていくのが興味深かった。

 

The Doobie Brothers | Wheels of Fortune(1976)