眉なしの悲劇

子供たちの間で大流行したもので最もその期間が短命だったものを挙げろと言われれば、

アメリカン・クラッカー?

第〇次ヨーヨーブーム?

酒蓋?

牛乳瓶の蓋?

丸十(うちの地元ではまんじゅう)みたいに流行った遊びまで入れると途方もない数になるが、個人的には「クレイジーフォーム」を推したい。

 

テレビコマーシャルで注目され、
3カ月で240万本を販売(はんばい)!

出典:バンダイこどもひろば|1960年代

 

公式サイトでは発売が1966年7月となっているので、ひと夏だけ世間を席捲してあっという間に消え去った訳だ。

確か、「顔にクレイジーフォームを塗ったら眉毛が溶けた」みたいな騒ぎになって回収騒動が起こり、そのままフェイドアウトしたように記憶している。
いずれにせよ田舎の小学生には手が出ない贅沢品だったので、現物を手にする事はなかった。

 

「おはよう!こどもショー」の番組の中のCMでやってて、羨ましかったんだよなあ。
なんて話を自分のパートナーとしていたら

「えっ、あたし、持ってたよ。『おはよう!こどもショー』で当てたの」

と事も無げに言われた。

くそ、都会人め。忌々しい。