三菱ミラージュ

下の姉が留学先のアメリカから帰ってきた。

当時、クルマでどこかに行きたいと思っても、毎回オーナーの父親がひとくさり嫌味を言われてから、渋々クルマのカギを渡してくれるのがとてつもなく苦痛だった。

下の姉も同様だったようで、「だったら車を買いに行こう」となり、三菱の販売店に行った。

 

何故、三菱自動車だったかというと母親が若い頃、新宿のステレオホールで出会った楽団にいた親戚、この人は祖母の本家筋、元々城代家老の旧家出身だったのだが、その人が勤めていたからだ。

下の姉は赤いミラージュを即決で買い、以降父親のけち臭い嫌味を聞かずに済むようになった。