アロワナのいる眼医者 Jackson Browne – Doctor My Eyes

小学校低学年の頃はあまり身体が強い方ではなかった。

1年、2年の時はツベルクリン反応が陰性だったため、プールの授業の時に帽子のてっぺんに黒いボタンを付けて、他の生徒よりも早く水から上がらなければならなかった。

小学校3年の時はツベルクリンがようやく陽性になり、晴れて制限なくプールに入れると思っていたら、とてつもないレベルの結膜炎にかかってしまい、プール禁止とされた。

 

結膜炎の治療のために通院していた眼医者は、昭和の医者によくあった普通のお屋敷だった。引き戸を開けると玄関兼待合室で、正面に物凄くバカでかい水槽が置いてあり、その中を見た事のない巨大な魚が二匹、悠然と泳いでいた。

このでかい口をぱくぱく言わせている魚は何だろうと思い、治療後に女医先生に尋ねると「アロワナよ」と答えが返ってきた。

 

帰宅して母親に「アロワナが飼いたい」と伝えた所、「ヤドカリと違うんだから」と一蹴された。

 

Jackson Browne | Doctor My Eyes(1972)