すなっくらんど

自堕落な生活を送る高校生ではあったが、代ゼミの公開模試や駿台の夏期講習には参加していた。
チャリで移動可能な地元での生活とは異なる電車での移動だったので、アウェイの地での食事は重要だった。

 

ガールフレンドとのデートであればそれなりにおしゃれに見える喫茶店とかを使うのだが、予備校帰りにそんなカッコつける必要はなかった。
ただひたすら腹に詰め込みたい、そんな時に日大豊山の友人が教えてくれたのがアウェイの中ではホーム寄り、池袋駅にあるスナックランドだった。

 

池袋駅の地下、中心から東口側に少し行った所に忽然とその一角が姿を現す。
全部で何店舗あるのか数えた事はなかったけど、基本はほぼ立ち食いで、記憶している限りではサラダうどんを出す通用口脇のうどん屋、ラップをした作りおきのハムカツサンドが置いてあるサンドイッチスタンド、ひき肉のような謎肉の入った焼きそばを出す店、二色丼?がある丼ものの定食屋、その他で20店舗くらいが営業していたと思う。

順路はハムカツサンドとアイスコーヒーで準備運動をしてから焼きそばに移動、更に腹と財布に余裕があれば新店舗開拓という感じだったけど、サラダうどんで痛い目に遭ってからはハムカツサンドと焼きそばしか食べなかったなあ。