テレビは生活の中心にいた

両親が共働きだったせいかテレビばかり観ていたため、幼少期の記憶の幾つかはテレビに直結している。

 

そんな記憶の断片をかき集めるとかなり支離滅裂なものになる。

例えばこんな感じだ。
昼寝をしていて目が覚めた。相撲の呼び出しの太鼓がテレビから聞こえてくる。「ああ、ばあちゃんがパイナップルの缶詰を用意してくれるんだな」とここまでワンセットの記憶。
当時はパイナップルの缶詰なんてやたらに口にできるものではなかったからたまたま食べた時が相撲の場所中だったんだろう。

こんな記憶もある。
テレビで外国人が何かの宣伝の歌を歌っている。
最後に「ボビーが日本にやってくる」というナレーションが入って、

オーマイベビ、ハリスボン

すると姉たちが「ハリスボンは〇〇に比べてまずい!」とテレビに向かって吐き捨てるように言う、とここまでがワンセットの記憶。

この人は歌手なのか。
ハリスボンって何だ?

 

Bobby Sherman Julie, Do Ya Love Me?

 

どうやらハリスボンはハリスガムの商品みたい。