バイキング

昭和の時代にはバイキングという食事自体があまりなかった。

地元にできた焼肉ハナマサが「食べ放題」をやっていたから、それが最初のバイキングなのだろうか。あれをバイキングと呼んでいいのかよくわからない。

 

ハナマサもそうだったが、値段がそこそこ高めに設定されていたので、どうしても「元を取りたい」、「いや取らなきゃ」という卑しい気持ちが先に立ってしまうのが「バイキング=食べ放題」を前にした人間の心理だ。

 

そんな人間の浅ましさを露わにする「バイキング=食べ放題」とは一線を画す「世界の料理を召し上がれ」的なバイキングの店もあった。

最初に行ったのは新宿タカノのビルの上にあったワールドバイキング?だったと思う。

今で言うワールドフードコートのような感じで店が何軒も並んでいて、最初にカレーを食べた後、今度はこっちの中華を食べて、それから洋食といった食べ方ができた気がするがよくわからない。

その後、六本木東日ビルの上にあったワールドバイキング?のレストランにも行った。

こちらはもっと料理が細分化されていた印象があって、北欧料理を食べてから、ロシア料理、インドネシア料理といった感じだったかもしれない。

 

最近は食も細くなったのでそういう場所には行かないが、世界の料理を用意するってホテルのレストラン以外では難しいだろうなと思う。