少年マガジンの思い出 2

ばあちゃんにたかりながらの少年マガジン定期購読は小学校入学後も続き、家の本棚にはバックナンバーがずらりと並んでいた。
さすがに朝潮太郎の写真の載った創刊号はなかったが、それでもそれなりの価値はあったはずだ。

 

マガポケベース

1959年、創刊号の「週刊少年マガジン」はどんな感じだった?過去の週マガを振り返りました!…

 

出典:マガポケ|過去の「週刊少年マガジン」1959年創刊号編

 

ところがある事をきっかけに全て処分せざるをえなくなってしまう。
それが1970年の有害図書指定事件だった。

ジョージ秋山の「アシュラ」のカニバリズム描写が問題となり、どこかの県がマガジンに対して有害図書指定をしたというニュースをお茶の間で聞いて共働きの両親の顔色が変わった。
「小学生なのにそんな本を読んでいるからだめなんだ」
それまでにも漫画の過激な表現を真似て、近所のおじさんおばさんたちを怒らせていた前科があったため、その場で貴重なバックナンバーは廃棄処分の憂き目を見た。

実際は「アシュラ」は同じジョージ秋山がその前に連載していた「パットマンX」と大きくかけ離れていた内容だったため、読んでなかったんだけどね。

 

 

とにかくばあちゃんの遺族年金での雑誌定期購読は数年後の少年ジャンプ購読開始までしばらくお休みとなった。