ハガキの誘惑 Fred Knobrock – Why Not Me

1980年、変わったバイトが舞い込んできた。

ロビー・デュプリー、ジャック・セント・ニクラウスといったマイケル・マクドナルド的な男性AORシンガーの曲が売れた年だった。

そこであるシンガーの曲を「第2のジャック・セント・ニクラウス」的な形で売りたいので、様々なラジオの洋楽番組にリクエスト、つまりは組織票を投入してほしいと言われ、大量のハガキをもらった。

 

大体ハガキは500枚程度あっただろうか、初めのうちは律義にリクエストを書いていたが、数十枚書いた所で力尽き、残りは全て数多ある懸賞に応募した。

悪い事はできないもので結局それだけハガキを書いても何も当たらず、プッシュしろと言われていた肝心のシンガーの曲も売れなかった。

組織票もどうかと思うが、それをコミットしない自分もどうなのか、非常に後味が悪かった。

 

Fred Knobrock | Why Not Me(1980)

 

やっぱりAORとして売れる曲じゃないかな。

アメリカ本国ではカントリー系の大御所らしいから、AOR枠で売ろうとしちゃだめでしょ。