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うろおぼえ

  • 2022年10月26日

芸者横丁

自分が生まれ育った町は城下町だ。 「郭町」、「城下町」、「江戸町」といったいかにも城下町的な名前もあったし、「札の辻」、「鍛冶町」、「大工町」、「神明町」、「黒門町」なんていう東京と同じような名前の地名もたくさん存在していた。   城下町なので当然、町には全ての機能が盛り込まれている。武家屋敷の一帯、寺町、商家、そして三業地。 東京くらい大都市になれば三業地は吉原のように完全に独立した一 […]

  • 2022年8月30日

ウエンディーズ

初めて「ウェンディーズ」に行ったのは、1985年、表参道店だったと思う。 伊藤病院の向かい、ちょっと前までマクドナルドがあった今のApple Shop辺りに「ウェンディーズ」があったような気がするのだが定かではない。   じょぼじょぼに雨の降る夕方にガールフレンドと訪れたが、普段は混雑していて幾重にも重なった行列を越えないとレジに到達できないのに、その日は店内が閑散としていてすぐにレジに […]

  • 2022年8月29日

レモン画翠

高校生の頃、駿台の夏期講習などでお茶の水に行く度に駅から見える「レモン」の看板が気になっていた。 下の姉に訊くと、「とってもおしゃれな店」だという事だった。   確か画材屋の中に喫茶コーナーがある作りだった。「喫茶だけではカッコがつかないから画材を買ったついでに立ち寄った体にしたい」といういつもの訳のわからないええかっこしいが顔を出して、使いもしないコンテを一本だけ買ってから奥にある喫茶 […]

  • 2022年8月17日

初フランスパン

中学校の頃、地元のデパートに青山のパン屋「ドンク」がオープンした。 フランスパンを生まれて初めて目にしたので大興奮だった。   当時、土曜日は午前中だけ授業があって、その後部活や学校に残る人間は弁当を食べるなり、一旦家に帰るなり、食事をするのが普通だった。 上の姉が買っていた「non-no」か何かの、「パリジャンはフランスパンをランチにする」という記事を目にして「よし、これだ」と思い立ち […]

  • 2022年8月11日

生涯一度のナンパ体験

ええ恰好しいで、傷付くのが苦手、ハートが弱いせいか、見ず知らずの女性に声をかけるのはとてもできなかったが、高校2年生の時に一度だけナンパした事がある。 完全な一目ぼれで地元の百貨店Aで出会い、そのまま百貨店Bまで後を付けて、そこにあった紀伊国屋書店で声をかけた。   同い年の美少女で半分無理矢理電話番号を聞き出したが、自分自身をどうやって紹介したのかは全く覚えていない。 きっとガチガチに […]

  • 2022年8月5日

バイキング

昭和の時代にはバイキングという食事自体があまりなかった。 地元にできた焼肉ハナマサが「食べ放題」をやっていたから、それが最初のバイキングなのだろうか。あれをバイキングと呼んでいいのかよくわからない。   ハナマサもそうだったが、値段がそこそこ高めに設定されていたので、どうしても「元を取りたい」、「いや取らなきゃ」という卑しい気持ちが先に立ってしまうのが「バイキング=食べ放題」を前にした人 […]

  • 2022年8月4日

淀橋浄水場の名残

高校の頃から西口のヨドバシカメラによく行っていて、新宿西口はそれなりに馴染みのある場所だ。 70年代の半ばにはもう中央公園はできていたが、何だかとても妙なバランスだった印象だ。 夜中に散策していたら、現代的な高層ビルの一部ではなく、昔からの淀橋浄水場の名残としか思えないでかい機械だかモニュメントだかに月夜の下で遭遇して慄然とした記憶があるが定かではない。   ビルが増えていき整備されて、 […]

  • 2022年7月31日

胸をときめかせる事

やはり女優の方は魅力的だ。 最初にときめいたのは「サインはV」のジュン・サンダースこと「范文雀」だった気がする。 続いて「おれは男だ!」の「早瀬久美」にもときめいた。   偶然観た映画「二人の銀座」の「和泉雅子」も可愛らしかった(ミラクルひかるのネタ)。 若い頃の和泉雅子って元セクシー女優の麻美ゆまに似ているとずっと主張しているのだが、誰も賛同してくれない。  

  • 2022年7月30日

フィールドアスレチック

まだ羽根物もフィーバーも世に出る以前の高校生の頃によく打っていたパチンコ台の記憶。 西陣だか三共だかの「フィールドアスレチック」(?)という機種。 天穴から中央エリアに球が渡り、切り株やロープを乗り越えて真ん中の穴に入るとチューリップ4つ全開、左右だとチューリップ1つという仕様だった。   後は多分西陣の海をモチーフにした機種。中央エリアは真ん中の穴だとセンターの二連チューリップ、左右だ […]

  • 2022年7月26日

中華の記憶

お子様ランチを食べるような子供の頃から中華料理は大好きだった。 大好きだと言える中華に出会った初めての記憶は横浜中華街の「満珍楼」の塩味の鳥団子だった気がする。   地元に目を向けると、何故か昔から「銀座アスター」が百貨店に店を出していて、エビそばが大好きだった。 後は「松華飯店」という古くから営業している北京料理の店の蟹玉も美味しかった記憶がある。   もっと庶民的な町のラー […]