六本木に行く 2 Midnight Star – Operator

六本木からの帰りはどうしていたんだろうか。

殺人事件があってオールナイト営業が原則禁止となったので、ひどく中途半端な時間に店を出なければならない事が多かった記憶がある。

それこそ「アマンド」で温めただけの冷凍ピザを食べながらテレビゲームをやったり、もう少しおしゃれな「エンドレス」で始発までの時間をつぶす時期もあった。

 

だがここでK君が宣言した。電車なんか使ってちゃ、思う存分遊べない。これからは六本木にクルマで行く!

以降、K君とのディスコ通いは基本クルマという事になった。

 

ここで問題になるのが、今も昔も変わらず港区の駐車場の法外な料金である。

芋洗坂の「東風」近くの駐車場なんぞを使った日にはとんでもない料金を取られてしまう。

となると必然的に芋洗坂を降りていき、灯りもまばらな麻布十番近辺に路駐する事が多かった。

当時の十番は駅がなく陸の孤島で、「MAHARAJA」がオープンする1984年までは路駐していても全然平気だった。

 

Midnight Star | Operator(1984)