OB訪問 Pet Shop Boys – Opportunities

ビッグ8の監査法人のLA事務所で日本企業向けのアソシエイトとして会計士の勉強をしながらお金を頂戴する、これほど好条件の話はなかった。

でも渡米前に社風とか雰囲気を確認しておきたかったので、そこの日本支社に勤める先輩を紹介してもらおうと思った。

学生課で二人の先輩を紹介してくれたので彼らを訪ねる事にした。

 

会社案内によれば会社は3つに分かれていて、自分が世話になる予定のLAの事務所と同じ「〇〇監査法人」という日本名の監査部門、それとは別に「〇〇税務事務所」という日本名+外国名の税務部門、もう一つ「MIC(Management Information Consulting)」という部門があり、全社員合わせて300人いるかいないかの規模だった。

紹介してもらった先輩は肝心の監査部門ではなく税務とMICの人だったが、まあ、会社の雰囲気だけだからいいかと思い、電話をかけた。

税務の先輩は多忙を理由に会ってくれない雰囲気が伝わってきたのであきらめ、何の仕事かわからないMIC部門の先輩にアポを取った。

 

青山一丁目のオフィス近くの焼き鳥屋で会った先輩は熱く仕事の内容を語ってくれるかと思いきや、「監査や税務なんてだめだ。これからはシステムだ」をしきりに強調した。

自分もコンピュータを齧っていたので「わかります。でも教授にLAオフィスの監査部門の推薦状を書いてもらうんで」と答えた。

すると先輩が「試験はこっちで受ければいい。後でトランスファーの手続きすりゃいいんだから」と提案をしてきたので、「わあ、さすが外資系ですね。その方が移動もなくて済むし楽かな」という話になり、東京オフィスの入社試験を受ける事にした。

これが自分の人生の大きな岐路だった気がする。

 

Pet Shop Boys | Opportunities(1985)