吝ん坊

吝ん坊(しわんぼう)、けちんぼの事

人生においてこの言葉を会話の中で使った事がない。

 

小学生の頃にカッパブックスから出た多胡輝の「頭の体操」シリーズが人気となり、父親に駅の売店で買ってきてもらった。

当時はカッパブックスや祥伝社は駅にしか売っていなかった記憶があるが多分間違いだろう。

 

その本の中に雪の山荘で起こった殺人事件の犯人を捜せ!のような問題があった。

容疑者が二人いて、一人はケチンボ氏?みたいな名前でもう一人は「シーワンボ氏」でどちらが犯人かのような問題だったと記憶している。

結局、証言内容の矛盾から犯人を導き出すのが正しかったのだが、小学生の自分は名前が決め手だと勘違いした。

でも「シーワンボ」って何だ?

大人になるまで意味がわからず過ごしてきたが、つい最近「吝ん坊」という言葉を知って、「ああ、これだったんだ」と半世紀に渡る疑問が解決した。