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地元歩き

  • 2021年8月19日

1978年の地元喫茶店巡り

高校3年になると学校に行く回数と喫茶店に行く回数はほぼ同じだった。 自分は自転車通学派だったが、駅から学校までの間の当時の溜り場だった喫茶店を辿っていこうと思う。   まずは私鉄の駅からスタートする。 駅前のパチンコ屋の2階にパチンコ屋と同名の大きな喫茶店があったがここはあまり行かなかった。 駅前のもう一軒のパチンコ屋の前の確か本屋の地下に「珈琲王国」とかいう名の喫茶店があった気がする。 […]

  • 2021年7月28日

映画館への潜入

高校生になったら是非とも試したい事があった。 地元にある3館の映画館の内、日活、つまり当時ロマンポルノ専門だった映画館に潜入する事だった。   当日は一人で決行する事にした。 変にはしゃいだり、落ち込んだりせず、淡々と結果を受け止めようと思ったのもあるが、とにかく目立ちたくなかった。 その頃、好きというほどまではいってなかったが、気になっていたMJ学院の女の子の実家が映画館のすぐそばで商 […]

  • 2021年7月1日

密売所

焼きそば屋と同じように変わらぬ味を保っていた店で「小倉アイス屋」があった。 小倉アイスを最中で挟んだもので、小学生の頃、その店の隣の床屋に髪を切りに行っていた時期があったので、たまに立ち寄った。 今考えれば自家製のアイスだったのだろう、ガチガチに固いアイスがキンキンに冷えた状態でボックスに入っているものだから、最初は歯が折れるかと思った。 まあ、毎日食べたいとなるほどのものではなかったという印象だ […]

  • 2021年6月30日

変わらなすぎる味

高校が通っていた小学校のすぐそばだった。 小学生の時の生活圏がそのまま高校生の時の生活圏の一部になったという事だ。   小学生の時に好きだった女の子の家の前をバンド仲間と下ネタ話をしながら通る時、「あー、あの子に聞かれちゃったらどうしよう」と気を揉んだり、成人映画の映画館に入る時には補導されるのを警戒するんじゃなくて、「近所の酒屋さんにばれないだろうか」という方が気になっていた。 &nb […]

  • 2021年6月29日

縄のれん

高校生の頃は常に空腹だった。 大抵の場合は蒸しパンで腹を満たしたが、さすがに毎日という訳にもいかず、そんな時には市庁舎のそばにあったうどん屋に行った。   うどん屋といっても名前もなく(本当はあったと思う)、太い縄でできたのれんが下がっているだけの田舎の食堂のような外観だったので、「縄のれん」と呼んでいた。 店内も普通の大衆食堂でテーブル席が8席くらいあって基本は相席、メニューも「熱・冷 […]

  • 2021年4月16日

高校時代のとある一日

行っていた高校には制服がなく、校則もなかった。 そのためすごく大学生に近い生活だった一方、自宅から高校までは自転車で行ける距離だったため、狭い移動範囲で事足りる小学生のような生活だったとも言える。   【とある一日】 朝、母はパートに出かけてしまうため、NHKの連続テレビ小説を観ながら餅を焼いて磯辺巻きにして食べる。 学校の始業時間は8時半、連続テレビ小説を8時15分まで観終えてから着替 […]

  • 2021年4月13日

初パチンコ

高校1年の時に写真部の部長に連れていってもらったのが人生で初のパチンコだと記憶している。 子供の頃に父親が駅前のパチンコ屋に行ったきり帰ってこないから迎えに行ってきて、と母親に頼まれて何度か店内に入った事はあったが、玉を弾いた事はなかった。   そのパチンコ屋は高校の近くのさびれた商店街の一角にあり、細い通りを隔てた前の店は確か特殊浴場で、数軒先には成人映画専門の映画館があるという極めて […]