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1977年

  • 2021年7月16日

おしゃれだけど

ディスコ仲間のK君と遊ぶようになったきっかけ。 いつものように朝の連続テレビ小説を観てからチャリで学校に向かっていると、向こうから自転車に乗って駅を目指すK君の姿があった。 K君は有名私大の付属校生だったが、アメリカに1年留学していたため、ダブり扱いをで少しやさぐれていた。   「なあ、こんな時間から電車乗っても遅刻だぜ」 「そっちこそ。今から急いだって遅刻だろ」 「じゃあさぼろうか」 […]

  • 2021年7月13日

御三家の次 Camel / Kansas

イエス、ピンクフロイドにキングクリムゾンを加えたのがプログレ御三家のように言われていたが、その次くらいに位置するのは誰かとなると皆バラバラの意見だった。 タンジェリン・ドリーム、キャラバン、ジェントル・ジャイアント、フォーカス、PFM、色々と聴いたけど、今一つ夢中にならなかった。   そんな中でキャメルはメロディラインがきれいだったので印象に残っている。   Camel | N […]

  • 2021年6月20日

大人の恋愛 ハイ・ファイ・セット

上の姉の彼氏は、中学生だった自分を苗場にスキーに連れて行ったり、奥多摩にBBQに誘ってくれたりした。 今から考えると「将を射んと欲すれば……」だったのだろうが、普段は知る事のない世界を体験できて楽しかった。   ある週末、その人の車に乗せてもらい、生まれて初めて首都高を走った。 わあ、大人は車があるからこういう場所に来れるんだな。 なんて感心しているうちに羽田に着いた。   後 […]

  • 2021年6月15日

西海岸の光と影 Jackson Browne – Late for the Sky

ジャクソン・ブラウン、最も好きなアーティストの一人。 当時は「POPEYE」を始めとする雑誌がこぞってサーフィンなどの西海岸の陽気なカルチャーを紹介して、「ウェストコースト最高!」的な風潮が一般的だった。 アメリカ人はあっけらかん、特に西海岸の人は何も考えてないんだと。   そんな中でジャクソン・ブラウンが伝えてくれたのは、西海岸の陰の部分、やっぱり皆、悩んだり、傷ついたりしてるんだよ。 […]

  • 2021年6月9日

太宰の遠縁

高校2年の時に別のクラスに転校生がきた。 そいつは何を思ったか、バンドメンバーと授業をさぼってブランコに乗って遊んでいた高校裏の公園に一人でやって来て、話しかけてきた。 どうやら親しくなりたかったようだ。   話を聞くと太宰治の遠縁に当たるらしい。 つるむようになって麻雀の卓を囲んだ時、そいつはとにかく強気というか無謀な打牌で振り込んでばかりだったので、「さっすが破滅型の遠縁」と言ったら […]

  • 2021年5月19日

高校の修学旅行 2

高校の修学旅行はなかなか体験できない冬の京都に触れる事ができて楽しかった。 東京駅で新幹線を降りてその場で解散だったが、丸の内線のお茶の水で降りて、駅前の純喫茶のようなパブのような薄暗い店で打ち上げをする事になった。   いつもの駅前で屯するバンドメンバー、パチンコ、麻雀仲間に加えて、四条でナンパした女子大生にすっぽかされた同級生も一緒だった。 皆でコーヒーを飲みながら煙草をふかし、雑談 […]

  • 2021年5月18日

高校の修学旅行 Maxine Nightingale – Right Back Where We Started from

高校の修学旅行の行先は京都だった。 制服もなく、校則もない高校の修学旅行は、時期も12月初旬でピークはとうに過ぎ、京都は冬を迎えていた。   基本は観光もそこそこにパチンコ屋や喫茶店に潜り込んで、適当に時間をつぶす普段と変わらない生活だったが、自分の意見が通った鞍馬と奈良の熊野古道だけは一生懸命歩いた。 そんな中、別グループで観光していた同級生が四条の喫茶店で地元の女子大生をナンパしたと […]

  • 2021年5月17日

McCoy Tyner – Fly with the Wind

高校生になってから片っ端から様々な音楽を聴くようになった。 ハードロック、プログレ、サザン、ウエストコースト、もちろんジャンル分けに意味などないが貪欲に聴きまくった。 そのためにはLPをカセットにダビングしてくれる大江健三郎好きの友人の存在が欠かせなかったが、彼は又自分の聴いている音楽をよく勧めてくれた。   ある日、いつもの通りLPを持って彼の家に遊びに行くと、「これ聴いてみ」と言って […]