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1976年

  • 2021年4月4日

生意気な性分 日本カメラ

高校ではバンド活動の傍ら、写真部に入っていた。 何かを撮りたい、表現したい、という高尚な動機ではなく、部室が学校の裏門から一番近いという理由だったような気がする。 いざという時には真っ先に学校から出ていけるし、誰にも会わずに暗室付きの部室に忍び込む事が可能だった。 だからと言って何かを企んでいた訳でもなく、ただただモチベーションが低かっただけなのかもしれない。   しかも貧乏だった。 新 […]

  • 2021年4月1日

音楽室で大合唱 井上陽水 – 帰れない二人

高校生になってバンドを始めたが、それまでロックをほとんど聴いてなかったので、メンバーにバカにされるのではないかと内心びくびくしていた。 聴いてないのをバカにされるのはいいが、「じゃあ何を聴いてるんだ?」と質問された時の答えに対するリアクションも怖かった。   とにかく自分が聴いてきたのはカーペンターズ、エルトン・ジョン、ウイングスといったポップス系統、日本で言えば吉田拓郎、井上陽水、かぐ […]

  • 2021年3月26日

時代の徒花 Angel

バンドを始めた1976年当時、クイーンに続くバンドは「キッス、エアロスミス、エンジェル」だと勝手に思い込んでいた。 中学校時代の友人と麻雀をした時にこの「新御三家」的な話をしたが、誰もキッスもエアロスミスも知らず、唯一エンジェルだけがその奇抜なファッションで知られているという状態だった。 エアロスミスが一番だと思い込んでいた自分は、エンジェルしか知らぬ麻雀友達を心の中で「ふん、素人め」と罵っていた […]

  • 2021年3月24日

ヤングジョッキー

とりあえずディープ・パープルとレッド・ツェッペリンは聴きまくった。 ダビング機器を貸してくれる大江健三郎好きの友人がELPにハマっていたので、ELPも一緒にダビングしてくれた。 コンテストに出ていたお兄さんのバンドはマーシャル・タッカー・バンドの曲を演奏していた。 同じくコンテストで知り合ったバンドの奴らはキャロルに心酔していた。   ふーん、色々な音楽があるんだな。 もっともっと色々な […]

  • 2021年3月23日

音楽に目覚めた日 2 Deep Purple – Highway Star

中学生の時に聴いていた音楽は、カーペンターズに代表されるポップス、ロックっぽいと言ってもせいぜいポール・マッカートニー&ウイングス止まりだった。 邦楽も同じ、歌謡曲が主体で井上陽水とかガロもなかなかいいね、くらいの程度だった。   ところが高校に入学して3ヶ月経たないうちに、バンド活動を始める事になった。 友人はスコアを渡しながらこう言った。 「最初はパープルとかツェッペリンからやるんで […]

  • 2021年3月5日

鬼太郎再読

高校生になって図書館に行く機会が増えた。 当時付き合っていたガールフレンドが図書館の近所に住んでいたせいもあり、夏休みにバイトやバンドの練習がない日は図書館に足繁く通っていた。   そこで水木しげるの全集的な大判の本を発見した。 貸本版の「墓場鬼太郎」が載っていた。 深夜のアニメでやっていたシリーズに近い極めてダークな世界観の内容だったが、そのままでは売れなかったはずなので、アニメ化にあ […]