Motel 16

  • 2021年10月7日

火鉢で鈴虫を飼う

小学生の頃、鈴虫を飼うのが流行った。 下の姉が火鉢で飼うといいらしいという情報を聞きつけてきて、我が家でも早速押し入れの奥から古い火鉢を二つほど取り出した。 下の姉が友達からもらった数番の鈴虫を一生懸命育てていると、すぐに二つの火鉢一杯になるほどその数は増えた。 暗くなるとその透明な音色で鳴き出す、とてもよい趣味だと家族からも褒められたが、やはりやってしまった。 鈴虫の数が増えてきて外に逃げ出さな […]

  • 2021年10月6日

秋のバッタ祭り

自転車で30分も走れば荒川の河川敷に行けた。 秋になるとバッタを取りに橋沿いの河川敷まで自転車を走らせるのが常だった。   おそらくイメージできないだろうが、ここでいうバッタ取りは普通に野原でバッタを探して「見ぃーつけた」という雰囲気のものではなかった。 一歩歩けば草の中から各種のバッタたちが無限に湧き出す。トノサマバッタもいれば、ショウリョウバッタもクツワムシもいたが、その群れに飲み込 […]

  • 2021年10月5日

ビニ本の時代

自分の中では1980年頃、ビニ本に世話になっていた記憶がある。 今思い返すと笑っちゃうようなクオリティなのだが、その当時は斬新だった。   それまでの日本のエロ本は、脱ぐのは可愛くない子ばかりというのが相場だった。 ところがビニ本の登場によって一気にモデルの質が上がり、想像力を全力で駆使しながら脳内変換する努力というのがなくなった。 しかも原則モザイクなし。 はるか昔から先達たちが砂消し […]

  • 2021年10月4日

クリスタルな年の到来 Glover Washington Jr. – Just the Two of Us

1980年がやってきた。 高校生の頃からいいなと思っていた女の子とも付き合い出したし、成人もするし、ちゃんとやらんといかんなと思った。   そんな1980年、世間は「クリスタル」だった。 何だろう、こんなチャラついてていいのか、うん、きっといいんだな。   Glover Washington Jr. | Just the Two of Us Glover Washington […]

  • 2021年10月3日

FEN Eddy Money – Baby Hold On

自分の音楽体験の中で大きなウェイトを占めているのが「American Top 40」だ。 FEN (Far East Network) という極東の軍人向け放送局から毎週流れていた。 今はAFNと呼ぶらしい。   中学生の頃から渋谷陽一やダイアトーンがない時にはしょっちゅう聴いていた気がする。 ウルフマン・ジャックなんて懐かしい名前だ。   世間ではFENで英語のヒアリングを鍛 […]

  • 2021年10月2日

日本巌窟王

ディスコ仲間のK君との間で一時期変な遊びが流行った。 ディスコにいる時には、NHKで放送していた「日本巌窟王」のセリフで会話をし、その際セリフはすべて英語に翻訳する事だった。   日本巌窟王 OP 日本巌窟王 OP   「Don’t Worry」みたいな事を妙に芝居がかってしゃべっている日本人二人組がダンスフロアにいた訳だったが、二回ばかり外国人に話しかけられて、ビ […]

  • 2021年10月1日

地元の歓楽地を思い出してみる

中高校生の頃は、些細な事に影響を受けた。 通学路に「にっかつロマンポルノ」映画の看板が出ているだけで一日もやもやしたり、前の夜に覗き見した「11PM」を考えて興奮したり、何かにつけて多感だった。 人間は育つ環境に大きく左右されると言うが、こんな自分を育んだ地元の歓楽街事情はどんなものだったのだろう。   地元は地方の城下町で、いわゆる「三業地」は町中にいくつも残っていたが、どこも寂れてい […]

  • 2021年9月30日

地元のパチンコ屋を思い出してみる

高校生の頃は地元近辺の郊外型パチンコ店舗に行く術がなかったので、パチンコといえば地元商店街の中で打つものだった気がする。 例のごとく駅から記憶を辿ってみる。 まず駅前にどかんとあったのが「いこい」、少し商店街寄りに「クラウン」、そのはす向かいに「ニューフジ」の3軒があった。 駅近くにあった「ファミリーレーン」というボウリング場の一部がパチンコ屋に商売を替えていたが、これはとりあえず無視しておく。 […]

  • 2021年9月29日

渋谷の断片的な思い出

大学生になり、苦手だった街、渋谷にも通うようになった。 井の頭線で吉祥寺まで一本だったのもあり、何かと便利だった。 池袋をスタート地点として新宿、渋谷までやって来た。内回りは昔から有楽町、新橋くらいまでは行っていたので、自分の中での山手線未開拓エリアは浜松町~恵比寿の間だけとなった。   渋谷に通うといってもほぼ目的は決まっていて「ディスクユニオン」か「シスコ」で輸入盤を漁るだけだった。 […]

  • 2021年9月28日

少年マガジンの懸賞

あまりくじ運が強い方ではないようで、雑誌やラジオの懸賞、町の商店街の福引、ほとんど当たった事がない。 一度だけ宝くじで大きな当たりを引いたのだが、それは又別の機会で。   小学校低学年の頃は「少年マガジン」を定期購読していたのでほぼ毎週懸賞に応募していた気がする。 応募とは言ってもハガキ1枚投函するだけだったので当たる事もなかろうと思っていたら、一度だけ当たった。   「子供手 […]