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2022年

  • 2022年1月4日

ドイツメルクリンのある家

小学2年生の時、それほど仲良くなかったクラスメートの家に遊びに行った。 その子の家は教師の父と主婦の母、自分の家とあまり変わらないごく普通の家だった。   しばらく遊んでいると、突然その友人が「いいもの見せてあげようか」と言い、書斎に案内してくれた。 そこにあったのは部屋一面に広がるドイツメルクリン社製のHOゲージのジオラマ(当時はそんな呼び名はなかった)だった。   ねえ、触 […]

  • 2022年1月3日

台所の床下

借家だったけれど戸建てに住んでいたので、家には縁の下、床下というスペースがあった。 縁の下はメンコや怪獣のガチャガチャの隠し場所だったが、その奥には「家の主がいる」と言われたので決して近づかなかった。 大雨が降ったりするとたまに大きなヒキガエルが出てきたのであれが主だったのかもしれない。   台所の床下は収納スペースとなっていた。 ばあちゃんが「よっこらしょ」と言いながら、床板を持ち上げ […]

  • 2022年1月2日

井戸のある暮らし

子供の頃は家に井戸とそこから水を汲み上げるポンプがあった。 地元は地下水が豊富だったようで、皆「カルキ臭い水道水なんて飲んでられっか」という感じだったらしい。 井戸がなくなって水道水に変わった際にも大人たちは「カルキ臭い」を連発していたのを覚えている。 子供の時分はカルキが何なのかわからないままだったが、東京で暮らすようになってから水道の蛇口の周りにびっしりとつく白い固まりを見て、「ああ、これがカ […]

  • 2022年1月1日

大晦日の過ごし方

中学生の頃までは「レコード大賞」、「紅白歌合戦」を家で観るものだと思っていた。 高校生になってから明治神宮とか鶴岡八幡宮とかのいわゆる初詣の名所に夜通しで行くようになり、まったくテレビは観なくなった。 大学生になると今度は車で初日の出を見に出かけるようになったのでガールフレンドとまったりするのが常となった。 社会人になるとさらに経済的にも潤ったので、軽井沢プリンスのコテージやら何やらに行くようにな […]