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2021年

  • 2021年6月24日

イタリア庶民の生活 マルコヴァルドさんの四季

小学校の頃、読んだ本に「マルコヴァルドさんの四季」という作品がある。 作者はイタロ・カルヴィーノ、イタリアの人だ。   出版社の公式サイトによれば     だそうだ。   最初読んだ時には、夢も希望もないなと複雑な気持ちを抱いた。 が、大人になるに従って、マルコヴァルドさんがいる世界が現実、人は夢を食べながらじゃ生きていけないという事が理解できるようになった […]

  • 2021年6月23日

あんなに夢中で読んだのに 星新一

星新一の短編集を夢中になって読んだのは小学校高学年の頃だったかもしれない。 あれだけたくさん読んだはずなのに、びっくりするほど内容を覚えていない。 かろうじて記憶を呼び起こしても、テレビで深田恭子がやっていた「殺し屋ですのよ」くらいしか出てこない。     こんな素晴らしい公式サイトもあるしもう一度読むのもいいかもしれない。   これが一番最初に読んだ本だったかなあ。

  • 2021年6月22日

本格インド紅茶

新宿に行かなくなってから大分経つ。 最後に行ったのは西口のビル群の中に本社を構えるクライアントの会社で、東口には30年以上足を踏み入れていない。 日本に住んでいるドイツ人にゴールデン街を案内してもらったのが最後だと思う。   大好きだった街新宿で必ず立ち寄る場所は、ヨドバシカメラ、さくらや、紀伊国屋書店、そしてタカノのインド紅茶専門店だった。 地下の階段に続く踊り場のような場所にある本当 […]

  • 2021年6月21日

まるで修験者

今は弁当に入っている小梅程度であれば食べられるようになったが、子供の頃は梅干しが苦手で、奈良漬もNGだった。 ご飯に色が付くような濃い色のものは得意ではないのかもしれない。   中学校の林間学校が山中湖だか河口湖だかであり、富士山の途中くらいまで登るというのがメインイベントだった。 当日は朝から皆で休憩所で食べる昼ご飯を用意したが、それがでっかい梅干し入りおにぎり2個と奈良漬だった。 & […]

  • 2021年6月20日

大人の恋愛 ハイ・ファイ・セット

上の姉の彼氏は、中学生だった自分を苗場にスキーに連れて行ったり、奥多摩にBBQに誘ってくれたりした。 今から考えると「将を射んと欲すれば……」だったのだろうが、普段は知る事のない世界を体験できて楽しかった。   ある週末、その人の車に乗せてもらい、生まれて初めて首都高を走った。 わあ、大人は車があるからこういう場所に来れるんだな。 なんて感心しているうちに羽田に着いた。   後 […]

  • 2021年6月19日

麻雀の記憶

麻雀は強くも弱くもないと思う。 役は一通り知っているし、符計算もできる。   覚えたのは小学校高学年の時だった。 父親は転勤族で関東各地を単身で渡り歩き、ついでに各地に愛人を作っていたようだが、珍しく地元勤務となった時期があった。 夕食が済むと、押し入れから麻雀牌を取り出してきて説明を始める。 牌の呼び名から役の作り方、そして符計算まで全部教え込んだ後、その週末くらいから人を呼び始めて、 […]

  • 2021年6月18日

ラストワルツ The Band – Right as Rain

1978年、そのおよそ2年前に行われたザ・バンドの解散ライブ「The Last Waltz」のライブアルバムが発売された。 3枚組、という事は貧乏高校生ではよほどパチンコで大勝しないと買えるものではなかった。 でも結局手元にあるという事は無事買う事ができたのだろう。   ザ・バンドについてはアメリカの音楽を聴いていれば必ずどこかで出会うバンドだった。 自分の場合は、「Music from […]

  • 2021年6月17日

アダルトオリエンテッド Bobby Caldwell

レコード屋のマスターが「これもええで」と勧めてくれたのがボビー・コールドウェルだった。 日本語タイトル「イヴニング・スキャンダル」、オレンジの月の出る夜空の下、ベンチに座るハットをかぶったシルエットの男、これぞアダルトな一枚。   バカにしてる訳ではなく大好きで、来日公演も数回行っている。 ものすごくいい人で、会場にきていたお客さんに花束をプレゼントしたり、日本人の奥様に知り合わせてくれ […]

  • 2021年6月16日

アダルトオリエンテッド Boz Scaggs – Hard Times

高校生活の後半はパチンコで稼いで、レコード屋で好きなレコード買って、ついでにレコード屋のマスターのおススメ音楽を聴いて、という生活をしていた。 そんな中で特筆すべきはボズ・スキャッグス。   それ以前から存在は知っていたけど、改めて「アダルトオリエンテッドやからな(マスターは関西人)」と勧められた。   特に好きだった曲は「Hard Times」でたまにディスコのチークタイムで […]

  • 2021年6月15日

西海岸の光と影 Jackson Browne – Late for the Sky

ジャクソン・ブラウン、最も好きなアーティストの一人。 当時は「POPEYE」を始めとする雑誌がこぞってサーフィンなどの西海岸の陽気なカルチャーを紹介して、「ウェストコースト最高!」的な風潮が一般的だった。 アメリカ人はあっけらかん、特に西海岸の人は何も考えてないんだと。   そんな中でジャクソン・ブラウンが伝えてくれたのは、西海岸の陰の部分、やっぱり皆、悩んだり、傷ついたりしてるんだよ。 […]