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2021年6月

  • 2021年6月10日

縁(ゆかり)の場所

ディスコ仲間K君と「New York New York」に通い始めてからある事に気付いた。 自分の母は戦後、文化服装学院に通っていた。 東京は復興途上で、新宿西口なんて淀橋浄水場以外は何もなく、いつも歌舞伎町で遊んでいたと言っていた。 それが「新宿ステレオホール」、今自分が踊っている場所のすぐそばだったはずだ。   母の話では、祖父もステレオホールが大好きでよく一緒に行っていた。 もっと […]

  • 2021年6月9日

太宰の遠縁

高校2年の時に別のクラスに転校生がきた。 そいつは何を思ったか、バンドメンバーと授業をさぼってブランコに乗って遊んでいた高校裏の公園に一人でやって来て、話しかけてきた。 どうやら親しくなりたかったようだ。   話を聞くと太宰治の遠縁に当たるらしい。 つるむようになって麻雀の卓を囲んだ時、そいつはとにかく強気というか無謀な打牌で振り込んでばかりだったので、「さっすが破滅型の遠縁」と言ったら […]

  • 2021年6月8日

GORO

GOROという雑誌があった。 確か隔週発売で、篠山紀信の「激写」が売りだった。   当時の若者たちには「プレイボーイ」や「平凡パンチ」が一番ポピュラーな雑誌で、より刺激の強いものを求めたい、となると一気に「漫画エロトピア」とか「薔薇族」(これは別の世界か)のような濃い世界しか存在していなかった。 夜中に自転車でラーメン屋のそばのエロ本の自販機まで行き、音を気にしながら買うという手段もあっ […]

  • 2021年6月7日

男くささ J. Geils Band – Where Did Our Love Go

このバンドも男くささに溢れている。 ヴォーカルのPeter Wolfはかなりモテたようだ。 そんな彼らが「Centerfold」で大ヒットを飛ばす前の曲。 Supremesの「Where Did Our Love Go」を歌っている。   J Geils Band | Where Did Our Love Go J Geils Band | Where Did Our Love Go & […]

  • 2021年6月6日

男くささ Grand Funk Railroad – We’re an American Band

この時代に「男くささ」という表現もどうかと思うが、「女性受けが悪い場合が多い」と言う言葉で置き換えてほしい。 まず最初は「Grand Funk Railroad」 カッコよさはピカイチだ。 このプロモーションも3人全員カッコいい。 ロックにバイク、女はいらねえぜ! Grand Funk Railroad | We’re an American Band Grand Funk Railr […]

  • 2021年6月5日

主食は蒸しパンだった

パチンコで懐が潤おうまでは生活が苦しかった。 毎朝ばあちゃんから500円もらって学校に行くのだが、何しろ食べ盛りなのでいくらあっても足りなかった。 午前中の2限目が終わるともう腹が減り、食堂に行って着いたばかりの出入りのパン屋のおじさんから一番人気のダブルクリームサンドを買う。 それを食べても4限終わりには腹が減っているので、学食ですうどんを食べて腹を満たす。   午後の5限、6限が終わ […]

  • 2021年6月4日

雀球

アレンジボールと同じようにパチンコ屋の一角に雀球を置いてある店もあった。     アレンジボールと同じで大して稼ぐ事はできないのだが、アレンジボールとの違いは「本日のボーナス役」があり、景品、店によって異なるが地元ではショートホープやラークのタバコだった、がもらえた。 雀球は実際の麻雀と違って暗刻の方が作りやすい。 なので本日の役が「四暗刻」だと景品荒稼ぎだが、「一気通貫」だと […]

  • 2021年6月3日

アレンジボール

パチンコ屋に設置してあるアレンジボールにはまった時期がある。 当時のパチンコ事情は、500円使ってあの独特の緑の柔らかい箱一杯に玉が出て元が取れるか僅かにプラス状態。その上のサイズの緑の箱だと1,000円くらいの儲け、ドル箱で打ち止めしようものなら3,000円から5,000円の勝ちといった感じだった。 もう20年以上ホールに行ってないが、最後の方は40,000円使って50,000円稼ぐみたいな頭の […]

  • 2021年6月2日

初めての六本木 Donna Summer – Heaven Knows

行きつけのレコード屋の隣にある喫茶店で知り合った大学生の先輩からいわゆる「パー券」を買わされた。 パチンコで懐は潤っていたので気にならなかったが、チケットに書いてある場所がすごかった。   日時:〇〇/〇〇(Sat.) 15:00- 場所:メビウス(六本木俳優座そば)   とうとう来たか。 いつかこの日が来るとは思っていたけど、最初がメビウスとは。   すいぶん気合が […]

  • 2021年6月1日

生活の一大転機 2

生活でのもう一つの大転機、それは雑誌「POPEYE」を知った事だった。 それまでの自分は、学校に行く時はTシャツにジーンズかオーバーオール、突っかけサンダルかゴム草履を素足に履いて、ママチャリに乗る、髪もモスクワ帰りの叔母に定期的にカットしてもらうだけで、身だしなみにはほとんど注意も金も払わなかった。   そこに「POPEYE」、まるで黒船来航だった。 高校の行事の中で、春と秋に一回ずつ […]