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生活

  • 2021年8月23日

ディスコ全面解禁 Anita Ward – Ring My Bell

大学生になったけれど、あまりテンションが上がらなかった。 多分高校生活の間に色々とやり尽くしてしまったせいなのか。 もちろん嬉しかった事もある。 その一つがディスコ浸りになれる事だった。   ディスコ仲間のK君は留学で1年ダブりだったけど、大学にエレベータで進学できるはずだったのでいつでも付き合ってくれた。   Anita Ward | Ring My Bell Anita W […]

  • 2021年8月22日

大学の入学式

入学式で大学に行った。 試験を受けた後、入学手続きで一度行っていたのでもう行き方に迷う事はなかった。   何を着ていけばいいのか、それまで全く乱れた服装しかしてこなかったし、スーツは上の姉の結婚式に際して作った一着しかなかった。 両親も別に同席する雰囲気でもなかったので、当日は普段通りの恰好、70年代フラワーチルドレンを意識して黄色いシャツに緑と黄色のストライプのチューリップハットをかぶ […]

  • 2021年8月20日

ファミレスとの出会い

大学に合格も決まり、高校もギリギリで卒業できそうだったので、自動車免許を取る事にした。 両親は浪人を予想していたらしく、思わぬ出費が抑えられたという事で簡単に講習費用を出してくれた。   免許を取って真っ先に感じたのは「好きな時にメシ食いに行けるじゃん」という事だった。 当時はまだコンビニがどこにでもある時代ではなかったので、郊外まで車を飛ばして食事ができるのはとても革新的だった。 最初 […]

  • 2021年8月18日

旅立ちの時

当たり前だが、楽しかった高校生活も終わりを告げる。 幸いにして都下にある私立大学に奇跡的に合格したために、高田馬場にある一橋予備校に通って富士短期大学のお姉さんと遊ぶ計画は幻に終わった。   もちろん合格するとは思っていなかったので合格発表も見に行かなかった。 朝からパチンコをして、帰宅したら学校から「合格」の連絡が入っていて、明日学校に来るようにとお達しがあった。   翌日登 […]

  • 2021年8月17日

藝術家の感性

高校時代はジャングルジム事件以外でもたびたび職員室に呼び出された。 私服OKの学校だからと言って、当時オーバーオールにサンダル履きの生徒はいなかったらしく、それだけで目を付けられていたようだ。 職員室に呼び出される度に言われたのは、「お前、〇〇先生の手前、恥ずかしくないのか」だった。   〇〇先生というのは母親の妹のご主人、つまり叔父さんにあたる人で、美術教師をしていた。 自分は3年間音 […]

  • 2021年8月16日

夢でも見てたのか

人生にはまるでエアポケットに落ちたような一瞬が存在する。 高校の正門とは別に裏門があって、近くには自転車置き場と各部活の部室棟があった。 教室のある本棟とは離れていて、先生方もあまり見回りには来ないので登下校はもっぱらそちらを利用していた。   ある朝、学校の裏門に着き、自分が属する写真部室の前に異様なものを発見した。 そこにはまごうことなきジャングルジム、公園にあるジャングルジムが建っ […]

  • 2021年7月16日

おしゃれだけど

ディスコ仲間のK君と遊ぶようになったきっかけ。 いつものように朝の連続テレビ小説を観てからチャリで学校に向かっていると、向こうから自転車に乗って駅を目指すK君の姿があった。 K君は有名私大の付属校生だったが、アメリカに1年留学していたため、ダブり扱いをで少しやさぐれていた。   「なあ、こんな時間から電車乗っても遅刻だぜ」 「そっちこそ。今から急いだって遅刻だろ」 「じゃあさぼろうか」 […]

  • 2021年6月19日

麻雀の記憶

麻雀は強くも弱くもないと思う。 役は一通り知っているし、符計算もできる。   覚えたのは小学校高学年の時だった。 父親は転勤族で関東各地を単身で渡り歩き、ついでに各地に愛人を作っていたようだが、珍しく地元勤務となった時期があった。 夕食が済むと、押し入れから麻雀牌を取り出してきて説明を始める。 牌の呼び名から役の作り方、そして符計算まで全部教え込んだ後、その週末くらいから人を呼び始めて、 […]

  • 2021年6月10日

縁(ゆかり)の場所

ディスコ仲間K君と「New York New York」に通い始めてからある事に気付いた。 自分の母は戦後、文化服装学院に通っていた。 東京は復興途上で、新宿西口なんて淀橋浄水場以外は何もなく、いつも歌舞伎町で遊んでいたと言っていた。 それが「新宿ステレオホール」、今自分が踊っている場所のすぐそばだったはずだ。   母の話では、祖父もステレオホールが大好きでよく一緒に行っていた。 もっと […]

  • 2021年6月9日

太宰の遠縁

高校2年の時に別のクラスに転校生がきた。 そいつは何を思ったか、バンドメンバーと授業をさぼってブランコに乗って遊んでいた高校裏の公園に一人でやって来て、話しかけてきた。 どうやら親しくなりたかったようだ。   話を聞くと太宰治の遠縁に当たるらしい。 つるむようになって麻雀の卓を囲んだ時、そいつはとにかく強気というか無謀な打牌で振り込んでばかりだったので、「さっすが破滅型の遠縁」と言ったら […]