CATEGORY

生活

  • 2022年2月10日

奇妙なバイト

下の姉の勤めていた新聞社でバイトした事があった。 仕事の内容は、元の統計資料とコンピュータにパンチしたデータの結果を比べて間違いを伝える、そうすると専属のパンチャーの人が正しいパンチカードを作成してコンピュータに投入するので、それを再びチェックする、これを5日間行った。   自分以外にはその新聞社のお偉いさんのご子息らしいK大学の学生二人がいて、チェックを続けたのだが、途中で「おや?」と […]

  • 2022年1月29日

ルパン三世のような 2

コーヒー一杯と交換で手にいれた初めてのマイカー、ミニカ。 もちろん名義変更やら保険がどうたらとかあったけれど、どうせ車検もすぐに切れるみたいだったし、そのまんま乗り潰しちゃえという決断をした。   早速ディスコ仲間のK君の下に愛車で駆け付けると大喜び。 ちょうど暖めていた新商売にこのクルマを使おうと言い出した。   その新商売と言うのは、何の事はない、大学の合格発表での胴上げサ […]

  • 2022年1月28日

ルパン三世のような 1

自分が好きに使えるクルマを持っていない事は大きなストレスだった。 ディスコ仲間のK君はお父様が自動車メーカーのお偉いさんだったので、ほぼマイカーと呼べる車を乗り回していたし、議員の息子Hもワーゲンゴルフに乗っていた。 自分だけが旧式のコラムシフトのコロナ、ラジカセ持ち込み、しかも父親はケチでなかなか車を貸してくれなかった。   そんな自分に千載一遇のチャンスがやってきた。 ある日、突然に […]

  • 2022年1月27日

パパのコロナ(じゃなけりゃ)

クルマの免許を取ったが、当然マイカーを買う金などなかった。 ディスコ仲間のK君や議員の息子Hのような裕福な家庭の子は自分専用のプレリュードやゴルフを持っていたし、そうじゃなくても免許を取った息子にせがまれて父親がギャランシグマに買い替えたりしていた。 だが自分の家は父親がクルマには無頓着で、当時すでにタクシー以外では見かけなくなりつつあった「コラムシフト」(ステアリングの所に変速器が付いている)の […]

  • 2022年1月22日

1982年は幸せな年

大学生活前半のサボりが効いて、ほぼ留年する事が確定だった。 1982年、グレード上は3年生(Junior)で次の年には4年生(Senior)になれるけど、単位的にもう一年Seniorやってねという計算にしかならなかった。   これではいけない、大学生活がただの時間の浪費でしかないと思い、専門知識を身に付ける事にした。 社会科学学科の経済学の教授に付いていたのだが、経済学というのはどうもふ […]

  • 2022年1月20日

ゲームとの付き合い 1980年

1980年、喫茶店のバイトはもう辞めていたが、そこの店には「パックマン」の筐体が入っていた。 相変わらず自分はセンスがなくて一面もクリアできなかったが、ディスコ仲間のK君や議員の息子Hはコインの山をテーブルに積んで夢中になってやっていた。   「クレイジークライマー」も流行った。 ただでさえセンスがないのに独特のレバーに慣れなくて、全く上手にならなかった。

  • 2022年1月19日

ゲームとの付き合い 1979年

ここでいうゲームはボードゲームやトランプではなく、ビデオゲームだ。 1979年、共通一次の試験当日に「スペースインベーダー」と出会ったのが始まりだったが、自分はインベーダーが下手であまりのめり込めなかった。 結局、最後の早い一匹が消せず、一面すらクリアできなかった。 インベーダーのゲーム筐体はあっという間に至る所に置かれるようになり、喫茶店だけでなく、ボーリング場のゲームコーナーも全てゲーム筐体に […]

  • 2022年1月15日

選挙の運動員

1979年か1980年か定かではないが、衆議院総選挙の選挙事務所の運動員のバイトをした。 地元では知らない人がいない、常に全国でトップの得票数を誇る人気で、「政界の牛若丸」とか呼ばれてしょっちゅうテレビにも出ている候補だった。   仕事の内容は基本的にはポスティング。 毎日区域を決めてビラを配るのだが、大規模分譲や団地区域で投函していると、どこまで配ったかが曖昧になってくる。 まだ暑い時 […]

  • 2022年1月4日

ドイツメルクリンのある家

小学2年生の時、それほど仲良くなかったクラスメートの家に遊びに行った。 その子の家は教師の父と主婦の母、自分の家とあまり変わらないごく普通の家だった。   しばらく遊んでいると、突然その友人が「いいもの見せてあげようか」と言い、書斎に案内してくれた。 そこにあったのは部屋一面に広がるドイツメルクリン社製のHOゲージのジオラマ(当時はそんな呼び名はなかった)だった。   ねえ、触 […]

  • 2022年1月3日

台所の床下

借家だったけれど戸建てに住んでいたので、家には縁の下、床下というスペースがあった。 縁の下はメンコや怪獣のガチャガチャの隠し場所だったが、その奥には「家の主がいる」と言われたので決して近づかなかった。 大雨が降ったりするとたまに大きなヒキガエルが出てきたのであれが主だったのかもしれない。   台所の床下は収納スペースとなっていた。 ばあちゃんが「よっこらしょ」と言いながら、床板を持ち上げ […]