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文学

  • 2021年6月24日

イタリア庶民の生活 マルコヴァルドさんの四季

小学校の頃、読んだ本に「マルコヴァルドさんの四季」という作品がある。 作者はイタロ・カルヴィーノ、イタリアの人だ。   出版社の公式サイトによれば     だそうだ。   最初読んだ時には、夢も希望もないなと複雑な気持ちを抱いた。 が、大人になるに従って、マルコヴァルドさんがいる世界が現実、人は夢を食べながらじゃ生きていけないという事が理解できるようになった […]

  • 2021年6月23日

あんなに夢中で読んだのに 星新一

星新一の短編集を夢中になって読んだのは小学校高学年の頃だったかもしれない。 あれだけたくさん読んだはずなのに、びっくりするほど内容を覚えていない。 かろうじて記憶を呼び起こしても、テレビで深田恭子がやっていた「殺し屋ですのよ」くらいしか出てこない。     こんな素晴らしい公式サイトもあるしもう一度読むのもいいかもしれない。   これが一番最初に読んだ本だったかなあ。

  • 2021年5月21日

水滸伝が好き

中学生の頃、「水滸伝」に夢中になった。 最初に読んだのは潮出版社の「希望の友」という本屋で一度も見た事のない漫画雑誌に連載していた横山光輝版「水滸伝」だった。 収集癖がある自分にとって、総勢百八人の英雄が集まるというのはそれだけで堪えられない内容だった。 しかも横山光輝の作品は「鉄人28号」、「伊賀の影丸」、「仮面の忍者赤影」とどれも好きなものばかりだったので、近所のお兄ちゃんの家で夢中になって「 […]

  • 2021年4月29日

こういうのもいいね 安部公房

大江健三郎を教えてくれた中学からの友人。 高校になってからもバンド活動に必要な音源のカセットへの録音等、様々な面でお世話になった。   彼は大江健三郎以外に安部公房も好きで、その影響で当時のほとんどの作品を読んだ。 ほとんど内容は覚えてないけど、「耳の値段」と「棒」だけは鮮明に覚えている。   【中古】 R62号の発明/鉛の卵 改版 / 安部 公房 / 新潮社 [文庫]【メール […]

  • 2021年4月12日

横溝正史ブーム

推理小説は昔から人気だった。 小学校の教室の後ろにある学級文庫には必ず誰かが持ってきた乱歩やシャーロック・ホームズ、ルパンの小説が並んでいたし、図書室に行けばポプラ社の推理小説全集(何という名前だったか?)がヘビロテのあまりボロボロの状態で置いてあった。 全集の中ではやはり乱歩の少年探偵団シリーズとルパンシリーズが人気で、その他の作家、高木彬光や海野十三の作品もあったと思うがあまり人気がなかった。 […]

  • 2021年2月11日

ちょっと早熟? 大江健三郎

中学生の頃、友人の影響で大江健三郎を読み始めた。 最初に読んだのが「われらの時代」、後で思い返すと当時の大江健三郎の作品の中ではちょっと異彩を放っていた気がする。 でもそれが幸いしたのか、そこから「芽むしり仔撃ち」や「個人的な体験」と続けて読み進めていく事ができた。   1982年の「『雨の木』を聴く女たち」くらいまでは全部読んでいた気がするが、驚くほど内容を覚えていない。 こんなご時世 […]

  • 2021年2月10日

Bookworm

幼稚園に上がる前から「少年マガジン」を読んでいたが、漫画だけを読んでいた訳でもない。 近所に住む新聞記者のおじさんの家に世界文学全集があったので、小学生の時は勝手にそこに行って貪るように本を読んだ。 「ヴェニスの商人」、「巌窟王」、「ガリバー旅行記」、「トム・ソーヤの冒険」、「千夜一夜物語」、著名な作品はこの時に読んだけど中身は一切覚えていない。 記憶に残っているのは「デブの国ノッポの国」という作 […]