Jリーグ発足前の日本サッカーリーグでは日産自動車が好きだった。
いち早く木村和司のプロ契約を進めたりしていて先進的という印象だったし、一番好きだった水沼貴史のいるチームでもあった。
「丸の内御三家」の古河電工、三菱重工、日立にさほど魅力を感じなかったのもあると思う。
そこに忽然と現れたのが読売クラブだった。
このチームは日産自動車よりももっと進んでいてすでにプロチームだった。
自分は大学の学内サッカーリーグに所属していたが、友人R君と同じチームのジョンの弟さんは読売のジュニアに属していたという話を聞いて、「へえ、本格的だなあ」と思った記憶がある。
ちなみにその弟さんは現在「むむ、いいんです」と言いながら「〇〇カードマン」をやっている。
大学から読売クラブの練習グランドのあるよみうりランドはそんなに遠くなかった。
一度、ガールフレンドたちとそんな話に興じていたら、サッカーに全く興味のなさそうだったガールフレンドの友人が、
「ああ、グーちゃんのいる所ね」
と言い出した。
何だと思ってよく聞いてみると、その子は読売クラブのグーテンドルフ監督の通訳のバイトをやっていた時期があったらしく、監督を「グーちゃん」呼びしていたらしい。