ええ恰好しいで、傷付くのが苦手、ハートが弱いせいか、見ず知らずの女性に声をかけるのはとてもできなかったが、高校2年生の時に一度だけナンパした事がある。
完全な一目ぼれで地元の百貨店Aで出会い、そのまま百貨店Bまで後を付けて、そこにあった紀伊国屋書店で声をかけた。
同い年の美少女で半分無理矢理電話番号を聞き出したが、自分自身をどうやって紹介したのかは全く覚えていない。
きっとガチガチになって、お見合いのように「私は〇〇高校に通う〇〇という者ですが」みたいな感じだったと思う。
結局、一度電話をして喫茶店でデートしたが、あまり好かれていない気がしてそれきりとなってしまった。
急に声をかけられれば誰でも最初は好きではないよなあ、と今は思うが、プライドだけは高いため、それがとても恥ずかしい気がしていた。
ベイシティローラーズが好きだと言ったのを「こちとら正統派ロックやってんだ」的な感じで鼻で笑うような嫌な男だったし、フラれても仕方ないか。
Bay City Rollers | I Only Wanna Be with You(1976)