就職説明会に出席し、リクルート雑誌にも目を通したが、自分のやりたい仕事はなかなか見つからなかった。
それまでの人生が全て流されるままか他人任せだったので初めての自力での決断だった。高校は家から近いという単純な理由だったし、大学も下の姉に強力にプッシュされて、受験も友人のN君に連れて行ってもらって合格したようなものだった。
当時、ゼミで世話になっていたのは会計学の教授と経営学の教授だったが、会計学の教授がある日、「ビッグ8のある監査法人のロスアンジェルスオフィスで日本人を募集しているからそこはどうかね?」と言ってくれた。
ちなみにビッグ8とは当時の世界8大監査法人で、
- アーサーアンダーセン
- アーサー・ヤング
- クーパース&ライブランド
- アーンスト・ウイニー
- デロイトHS
- ピートマーウィック
- プライスウオーターハウス
- トゥシュ・ロス
だった。
確かにアーサー・ヤングは学生課に求職案内が出ていて、勤続3年目で年俸400万になるというので注目をしていた。
実際にはヤングではなかったが、教授に「是非お願いします」と伝え、後日推薦文を書いてもらう事になった。
Supertramp | Breakfast in America(1979)