大学院2年目の夏、進路について考えた。
学校に残って教授を目指す道はハナからなく、せっかくちゃんと経営学、会計学、コンピュータを学んだのだからそれらをビジネスの世界で生かそうと思った。
大学の時には一社だけ面接を受けてすごすごと尻尾をまいて逃げ出したが、今度は自分は即戦力だという圧倒的な自信があった。
夏休みに大学のOBたちを招いての説明会があったので出席した。
やはり変わり者が多い学校のせいか、村上春樹のフレーズを多用するOBとかが来ていて仕事の内容はちっとも頭に入ってこなかった。
そんな中一人の可憐な女性が説明をしてくれたが、やはり仕事の内容は頭に入ってこず、ただただその素敵さに舞い上がってしまった。
後になってその女性は現在のパートナーの仲のいい友達だった事に気付いてずいぶんとびっくりした。
The Style Council | Come to Milton Keynes(1984)