テレビのチャンネル権は父親以外に与えられなかった家庭だったが、母親も姉たちもこぞってミーハーだった。
母親は元祖「御三家」の西郷輝彦のファンだったし、上の姉は布施明ファンだった。
1970年代に売れた郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の通称「新御三家」については、下の姉がドンピシャ世代で、どうやら自分には郷ひろみのようになってもらいたかったようだ。
ガーナチョコレートのCMで着ていた白いセーターに似たものを地元のVANでわざわざ買ってきてくれたりした。
でも自分の記憶に深く焼き付いているのは初期の西城秀樹が身に付けていた、驚くほど裾の開いたパンタロン。
なかなかあれを越えるインパクトの舞台衣装にはお目にかかった事がない。