品川訪問

自分にとって都内で最も距離がある場所は品川だった。

ただ単純に池袋から山手線で一番遠い所に位置していたからだったが、いつかこの駅を制覇してやるぞと思い続けていた。

 

1985年の春休み、ハーフのガールフレンドとその友人、大学の友人のR君、自分の地元の友人Nと八百屋の息子で医大生Tという不思議な面子で品川のスケートリンクに行く事になった。

思ったよりも時間がかかったが、念願の品川初上陸だった。

 

高輪口からウイングのマックの脇を抜けてプリンスホテルに入っていく段階ですでに異常な興奮状態に陥った。

ホテルの奥のテニスコートやボーリング場のあるビルに入る頃には興奮度マックスになっていて、ボーリング場の入り口にあった10円玉を入れて弾くゲームを意味もなくハイテンションで何度もやった記憶がある。

初めて来た品川のせいもあっただろうが、大学の友人と地元の友人に囲まれるという世界で最も恵まれた瞬間を過ごしているせいだったかもしれない。

 

何はともあれ、これで山手線で降りた事のある駅は

・池袋
・大塚(J女子高の文化祭)
【巣鴨、駒込、田畑、西日暮里、日暮里、鶯谷】
・上野
・御徒町
・秋葉原
・神田(新聞社でバイト)
・東京
・有楽町(ばあちゃんの遺族会?)
【新橋】
・浜松町(マルイのバーゲン)
【田町】
・品川
【大崎、五反田、目黒】
。恵比寿(日比谷線の乗り換え)
・渋谷
・原宿
・代々木
・新宿
・新大久保(ビル清掃のバイト)
・高田馬場(ビッグボックス)
・目白(何となく降りてみた)

未踏破は残り10駅になった。

これら全てに降り立った時に自分は都内のエキスパートになっているんだろうな、と何故か信じ込んでいた。