大学の英語の授業が厳しかった。
最初のテキストはサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」のペーパーバックで、1週間に大体200ページくらい読んでおいて、それについて皆で英語で感想を語り合うといった授業内容だった。
それを嫌々ながら続けた事によって、英語を読むのは苦でなくなった。
自分の意志で初めて買ったペーパーバックは銀座のイエナ近藤洋書店で目にしたウディ・アレンの「Without Feather(羽根むしられて)」だったと思う。
その前に別の雑誌、多分アメリカ版のプレイボーイ、に載っていた「The Most Superficial Man」みたいな題名の短編、重病の父を病院に見舞ってそのついでにナースの女性をナンパするという話が面白かったので買ったのだが非常に良かった。
The Bizzare Kidnapping という誘拐事件の話は今でも覚えている。