1983年、予定通りに大学は卒業できず、同じゼミのやはり留年していた先輩の卒論作成を手伝った。
学生時代から銀座で貿易会社を営む凄い先輩で、色んな店に連れて行ってもらった。
先輩の住む四谷の億ションで卒論を書いた後、「夕飯でも食おう」という事になり、四谷の「天春」という天ぷら屋を貸し切りで予約してくれた。
生まれて初めてカウンタで揚げ立ての天ぷらを食べた。
貸し切りだったので、あられを衣にして揚げたエビとかお抹茶衣のエビといった変わり種も色々と出てきた。
この先輩のように億ションに住んで、店を貸し切れるだけの財力を身に付けたいと思ったけど、どちらも達成できなかった。
現在も「天春」は営業中でランチの天丼と蜆汁が有名なようだ。