ルパン三世のような 顛末

結局、初代ミニカは数か月乗った所で車検切れとなった。

こうなると色々と手続きが煩雑だった。

名義変更すらしていなかったので車検を継続する事もできず、まずはクルマをくれた高校の生徒会長にどうにか連絡を取った。

この高校の時の生徒会長というのが非常にファンキーな人間で、高校時代は父親と『当り屋』をやっているともっぱらの評判だった。

確かによく学校で包帯ぐるぐる巻き状態の会長を見かけた事が二、三度あった。

 

そんな男なので何かあると思ったら、やはり名義は会長のものではなかった。

盗難車ではなかったので一安心だったが、その方に連絡を取って自分が乗っている事情を説明した所、嫌な顔一つせずに廃車手続きをして下さった。

後で菓子折りを持ってお礼を言いに行ったので、結局、取得費用:デニーズのコーヒー、廃車費用:ケーキとなり、乗り捨てる時の方が金がかかるという勉強をした。