子供の頃は年に二、三回父親が外食に連れて行ってくれた。
今になって考えれば夏と冬のボーナスの時だけだったかもしれないが、滅多にない家族サービスなのでとても嬉しかった。
お決まりのコースと言えば地元のメインストリートにあった「太陽軒(途中でレストラン太陽に名前が変わった)」に行って洋食を食べる事だった。
オムライス、ナポリタン、ミートソーススパゲティ、ハンバーグ、ポークソテー、全部この店で食べたのが最初だった。
甘くないデミグラスソースの焦げた香り、案外大人の味付けだったような記憶がある。
1969年の夏のボーナスが出た後だったと思う、家族で訪問し、自分はポークソテーとかき氷を注文した。
どう見ても食べきれない量だったのに下の姉が少し食べさせてと言ったのを断り、がっついていたら2日後に急性虫垂炎、いわゆる盲腸の炎症で入院する羽目になった。
川越の洋食・西洋料理 モダン亭太陽軒(国登録有形文化財)
小江戸川越に佇む大正ロマンの西洋料理店 モダン亭太陽軒。 1922年に創業しており「国登録有形文化財」にも登録されており…
現存している「太陽軒」 母の実家の近く、旧市街で長年やっていた洋食屋みたいだ。そうすると子供の頃通っていたのは出店だったのか、それとも別の系列だったのか?