大学に入ったばかりの頃、世間では圧倒的にサーファーファッションが流行っていた。
サーフィンやっていた訳ではなかったので、流行を横目に見ながら適度にタウン&カントリーのトレーナーやリーバイスのニットパンツを取り入れたりしていた。
しばらくするとアメカジが幅を利かせるようになった。
アメリカカレッジフットボールのTシャツ、カラーのペインターパンツ。
あれ、これって自分の普段着じゃないか。
1980年、ようやく自分と時代がマッチした瞬間だった。
そうなるとどうしても地元での調達には限界があった。
同じ階のレコード屋に行った時に偶然発見したのかなあ、吉祥寺コスモビルの2階にあった「とんがりぼーし」という輸入アメカジショップが行きつけになった。
最初に買ったのがアラバマ大学のTシャツだった記憶がある。
アラバマ大学の「A」のロゴの中から猛り狂った象が鼻をもたげながら今にも出てこようとしている絵柄でその下には「Crimson Tide」と書いてある。
あー、スティーリー・ダンの「Deacon Blues」のサビの
♪ They call Alabama the crimson tide
の事だとわかって嬉しくなり衝動買いをした。
それからはチェックのニットパンツやカリフォルニア・エンジェルズのベースボールジャンパー、色々な物を買わせてもらった。