高校生の時だった。
土曜日の午後に偶然聴いていたFM東京(当時はFMを先に呼んでいた)でアメリカでレコーディングをした日本人アーティストのデビュー盤を取り上げていて、それが山下達郎の「サーカスタウン」だった。
聴いてからしばらくの間は「サーカスタウン」のコーラスと「ウィンディレディ」の歌詞、♪ 吹き抜ける悲しみを僕にも~ が耳から離れないほど衝撃を受けた記憶がある。
その後は色んなジャンルの音楽を聴いていて存在を忘れていたが、ある日地元のよく行く喫茶店のあるビルの小さなステージで大学生らしき人たちが「Pink Shadow」をコピーして演奏しているのを目撃した。
大学生の演奏はお世辞にもカッコよくなかったけれど、「ああ、山下達郎だ」とその存在を思い出し、一緒にいた友人と素晴らしさを語り合った。
その後間もなくして「Go Ahead」で一躍メジャーになったので、改めて「サーカスタウン」から全部聴き直した。