1979年夏、ディスコ仲間のK君と関西旅行に出かけた。
どうせなら関東のディスコ馬鹿の根性見せたろかいという事で、K君は白いパンツに白ジャケットに白いハンチング、自分は白パンツに白ニットに白ベースボールキャップという出で立ちで新幹線に乗り込んだ。
その前の晩、K君の家で徹夜で騒いでいてテンションが尋常ではなかったためだと思っている。
最初の到着地、京都の阪急百貨店前で二人して早速踊り出した。
遠巻きに人が見つめる中、現地で待ち合わせていた自分のガールフレンドが現れて、
「もお、恥ずかしくて声かけられへんよ」
と言った。
「そんな調子で宵山で迷子になっても知らんよ」
そうだった
祇園祭の宵山の日だったんだ
結局迷子になる事もなく、ガールフレンドの実家のある神戸に泊まり、翌日は神戸観光をし、夜は大阪のディスコに繰り出した。
この夜のディスコはあまりいい思い出にはなってないが、大阪のディスコでは山下達郎がかかるという噂は本当だった。