ザ・モンキーズに心躍らせたしばらくの後、心を掴まれたのは「オズモンド・ブラザーズ(ファミリー)」だった。
多分、「ジャクソン5」や「パートリッジ・ファミリー」の方がビッグ・セールスを上げていたのだろうが、まだ音楽に目覚めていない自分の中では「オズモンド・ブラザーズ」が一番だった。
何しろ「カルピス」のCMに長年出演していた。
夏であれば
♪ 夏だよ、夏だよ、カルピスだ~
冬には
♪ 冬だよ、冬だよ、カルピスだ~。あったかいお部屋でカルピスだ~
夏でも冬でも一年中カルピスだった。
最初は「オズモンド・ブラザーズ」のみの出演だったが、途中からは家族総出に変わった記憶がある。
The Osmond Family | Calpis, CM
オズモンドパパには、CM出演が決まって現物のカルピスが届けられた時に、原液のままがぶがぶ飲んで「こんなまずいもんの宣伝できるか!」と声を荒げたという嘘か本当かわからない伝説を聞いた覚えがある。
うちの母はオズモンドパパを観て「何だか猩々(しょうじょう=オランウータン)みたいな人だね」と言ったのが物凄く記憶に残っている。
「猩々」なんて言葉、それまでの人生で聞いた事もなかった。
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