高校生の時に夢野久作の「ドグラ・マグラ」が発売され、流行った。
文庫版の米倉斉加年のカバー絵も雰囲気があったけど、確か帯の煽り文句が
「読んだら精神に異常をきたす」
的な感じで、ビビりながら読みふけった。
結論としては精神に異常をきたさなかった訳で(それ以前に精神をやられていたのかもしれないけど)、何だか長くて難解なだけの作品で拍子抜けした記憶がある。
でもこの作品が書かれた昭和初期、開放病棟という当時最新の病院を扱った作品はなかったろうから、とてつもなく斬新だったのだろう。
やっぱりこの頃の角川文庫はカバー絵で違いを出してたよね。