焼きそば屋と同じように変わらぬ味を保っていた店で「小倉アイス屋」があった。
小倉アイスを最中で挟んだもので、小学生の頃、その店の隣の床屋に髪を切りに行っていた時期があったので、たまに立ち寄った。
今考えれば自家製のアイスだったのだろう、ガチガチに固いアイスがキンキンに冷えた状態でボックスに入っているものだから、最初は歯が折れるかと思った。
まあ、毎日食べたいとなるほどのものではなかったという印象だったので、それっきり忘れていた。
ところが高校になり、全く関係のない事で「小倉アイス屋」が校内で話題になった。
「小倉アイス屋というのは表向きで本当はシャブの密売所だ」
「正しい合言葉を言えれば、シャブを売ってもらえるらしい」
何だそりゃ。
こちらは現在すでに閉店してしまったようだ。
ちなみに絶対、シャブは売ってなかったし、買ってる人も見た事なかった。