GOROという雑誌があった。
確か隔週発売で、篠山紀信の「激写」が売りだった。
当時の若者たちには「プレイボーイ」や「平凡パンチ」が一番ポピュラーな雑誌で、より刺激の強いものを求めたい、となると一気に「漫画エロトピア」とか「薔薇族」(これは別の世界か)のような濃い世界しか存在していなかった。
夜中に自転車でラーメン屋のそばのエロ本の自販機まで行き、音を気にしながら買うという手段もあったが、モデルの質の低さにがっかりして結局草むらに投棄する、というお決まりの結果になるのが怖くてなかなか実行には移せなかった。
そんなストレスフルな状況下に救世主、GORO現るでした。
本当にかなりお世話になりました。
一番記憶に残っているのは、可愛がっていた後輩のガールフレンドが「激写」に出たって事かなあ。
うらやましいような、哀しいような、何か複雑な気分になった。
その号は買ったけど、F君の顔が浮かぶのでさらっと見るだけにしておいた。