いよいよここからがわしの《青の星》での滞在記録になるが、その前に銀河の歴史にとって非常に重大な意味を持つ二人の男の人生が《青の星》で再びクロスした瞬間について触れておいた方がいいだろう――
坂の上から荒廃した都市を見下す。
体の傷が完全に癒えた訳ではないが、散歩ができる程には回復した。
白いオウムに微かに取り付いた私の意識、それが肉の形を取り、人の形を取り戻すまで、千年以上かかった。
だが慌てる必要はない。銀河の覇王は未だ出現せず、私の仇も何も知らずにぬくぬくとこの星で代を変えて生き続けているようだった。
まずはこの都市の崩壊に付け入って自分の勢力を固めよう。
最終決戦の場もこの星でいい。
銀河覇王が誰であろうと憎きノカーノの子孫共々この場所で血の海に倒れるのだ。
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