6.5. Story 5 エテル

3 エテルの言葉

 

コントロール

 残された三人は右側の転移装置を使った。初めにリチャードが装置に入った。
 着いた先は無機質に青白く光る小部屋だった。すぐにジェニーとニナが続き、リチャードは慎重に小部屋のドアを開けた。

「よお、遅えじゃねえか」
 部屋の外ではコメッティーノが笑いながら待っていた。
「お前、どうやってここに?」
「ジャンクからいきなりここに飛ばされたんだよ」
「ジャンク、なぜジャンクだ?」
「さあな、そういうのはこいつに聞けばいいんじゃねえか」
 コメッティーノが顎をしゃくった先ではクアレスマがぐったりと横たわっていた。
「死んではいない……よな?」
「そんな無茶はしねえよ。ここに飛ばされてぶらぶらしてたら、こいつが来たから眠ってもらってるだけだよ」
「ぶらぶらって――お前、もうこのエリアの事がわかっているのか?」
「ああ、大体な。後はこいつに聞くだけだ。お前らが来るまで待ってたんだぜ。これで全員か。そろそろ起こしていいか?」
「うむ、そうしてくれ」
 

ミーダ:ラボ

 ミーダはラボの中心部に近付いた。このエリアだけで通り道にいた十数人の喉元をすでにかき切った。もう少しだ、もう少しで我が王、ネアナリスへのみやげを持ち帰れる。先ほど確認した大きなモニターのある部屋の前まできた。
 地下を潜りながらモニターの近くに移動した。相変わらず数名の研究者がモニターに張り付いて歓声を上げていた。二次元の世界に潜るミーダにはモニターに何が映っているかまではわからなかったが、話の内容から判断する限りでは、自分たちの製作したミラナル・ファイナルとリン、水牙、ゼクトが屋上で緊迫の戦いを繰り広げているらしかった。
 ミーダは心の中で舌打ちをした。求める人間はこの中にはいないようだ。しばらく様子を見る事にした。
 

ゼクトと水牙とリン:屋上

 屋上に転移したリンは水牙が転移したのと同じ場所に立った。すでに周囲の砲台は破壊されていて攻撃はなかった。はるか前方を見やると、一体の巨人の姿が見えた。リンは大急ぎで屋上の中心部に向かって飛んでいった。
 ゼクトが敵に向かって『風切の刃』を飛ばしていた。
「ゼクト、久しぶり。助太刀に来たよ」
「おお、リンか。気をつけろよ。硬いぞ」
 

コントロール

 コメッティーノはクアレスマを立たせて背後から気合を入れた。うめき声とともに目を開け、周りに立つリチャードたちの姿を認め、慌てて逃げ出そうとした。コメッティーノはがっちりと背後からクアレスマの両腕を押さえ込んだままで口を開いた。

「さあて、話してもらおうか」
「え?」
「とぼけんじゃねえよ。おめえとエテルの関係だよ」
「……わかった、話すから放してくれ」
 コメッティーノが締め上げた腕を放すとクアレスマは腕をさすりながら狡そうな目線で周囲を見回した。取り囲んだ者の中にニナの姿を認めると「おや」という顔をした。
「ここじゃあ都合が悪い。ちょっと移動しようじゃねえか」
「あんた」とジェニーが銃を構えたままで言った。「そんな事言って逃げ出すつもりでしょ」
「んなこたねえよ。エテルも一緒の方がいいだろ。奴の下に行こうじゃねえか」
「よし、わかった」とコメッティーノが同意した。「妙な真似してみろ。おめえの首が飛ぶぜ」

 リチャードとジェニーがクアレスマを左右から囲み、コメッティーノはすぐ後ろを、ニナは少し離れた所を付いて歩いた。
「よお、クアレスマ。さっき歩いたんだけどこのエリアはずいぶん小せえよな」とコメッティーノが言った。
「ここは特別だ。この上のガーディアンっていう屋上とラボの間の隙間みてえなもんだ」
「ふーん」

 
「ここだ」
 クアレスマが一つの部屋の扉の前で立ち止まった。
「おっ、ここはどうしても入れなかった部屋。エテルはやっぱりこの中にいんのか」
 クアレスマが部屋の前に立つと扉は音を立てて開いた。
「ちょっと待ってろ。今、灯りをつける」
 そう言って一歩部屋の中に進みスイッチを押すと突然に衝撃波が起こり、リチャードたちは廊下の向こうに弾き飛ばされた。
「ははは」
 再び閉まる扉の向こうでクアレスマの笑い声がした。
「ばーかめ。最後に笑うのはおれだ」
 立ち上がったリチャードとコメッティーノが扉に体当たりをしたが扉はびくともしなかった。ジェニーは倒れたニナを起こし、成行きを見守った。
「くそ。開かないな。こうなれば根比べ――」

 
 リチャードはどこかで聞こえる爆発音に言葉を切った。
「何だよ。今のは――」
 ほどなく二度目の爆発音が聞こえてコメッティーノが扉を激しく叩いた。
「クアレスマ。てめえ、何かやらかしたのか」
 扉の奥はしんと静まり返って物音一つ聞こえてこなかった。リチャードが助走を取って扉に体当たりしようとすると急に扉が開き、中から再びの衝撃波とともに何かが飛び出してきた。飛び出した何かは廊下側の壁にぶつかり、そのまま動かなくなった。
「クアレスマだ。死んでるぜ」とコメッティーノが言った。
「中にいるエテルが」
 リチャードは開いた扉から真っ暗な部屋の中を覗き込んだ。
「ああ、入ってもいいって事だろう」
 コメッティーノはクアレスマの死体を床に置き、リチャードの傍にやってきて言った。
 

ミーダ:ラボ

 クアレスマが死体となって飛び出してくる少し前、ラボには動きがあった。
「おい、君たち。モニターに夢中になるのはいいがデータ取りを忘れないでくれよ」
 声の主はどうやらラボのリーダーらしく、べちゃくちゃとしゃべっていた研究者たちは一斉に静かになった。

「来た」
 ミーダは小躍りしそうになる気持ちを押さえて行動に移った。リーダーらしき男以外の研究者たちを次々に音もなく打ち倒していった。
「あっ、どうしたんだ。君たち」
 リーダーらしき男が事態に気づき慌てた。
「ギンモンテ博士だね」
 ミーダが地上に姿を現して言った。
「な、何だ。君は?」
 ギンモンテと呼ばれた禿げ上がった男はきょろきょろと辺りを見回した。
「安心して下さいな。危害は及ぼしやせん。あっしの名前はミーダ。《地底の星》、ネアナリス王に仕える者でさあ」
「私に用か」
「そうじゃなきゃこんな所まで苦労して来ませんよ」とミーダは言ってモニターに視線を移した。「博士はあのできそこないにまだ不満があるんでしょ?」
「……ミラナル・ファイナルか。あれは最高の傑作だ。できそこないなどでは――」
「所詮は人造ミラナリウム。結局はあの英雄たちに破壊されちまいますよ」
「……」
「あれが天然ミラナリウムだったら、なんて考えませんかね?」
「し、しかし、辺境で見つかったのは極少量、しかもたったの一度だ。大型の機械を作るなど不可能だ」
「もしも《地底の星》には天然物が埋まっていたとしたら?」
「本当か」
「だから迎えに来てるんでしょ。天然ミラナリウムを使って博士の知恵を存分に発揮してもらおうと思ってるんでやすよ」
「……いや、だめだ。ネアナリス王は『地に潜る者』の覇権を唱えるつもりだろう。技術を提供する訳には――」
「力づくでも来てもらいやす」
 突然ミーダの姿が消えたかと思うと次の瞬間、ギンモンテは物凄い勢いで床をのた打ち回った。
「うう……」
「足を一本頂かせてもらいやした」
 再び姿を現したミーダが表情を変えずに言った。
「……わかった。行く。付いていくから。《地底の星》に案内してくれ」
「そう来なくちゃ。屋上にシップが迎えに来る手はずになってます。早速行きやしょう――おっと、その前に。あのできそこないはもう要らねえですよね?」
 ミーダはそう言って爆弾をセットし始めた。
「ああ、要らない。転移装置で屋上に行こう」
 ギンモンテはミーダに支えられながら装置に向かって歩き出した。
 

ゼクトと水牙とリン:屋上

 屋上ではリンたち三人とミラナル・ファイナルの戦闘が続いていた。
「本当に硬いね。どこにも継ぎ目がないよ」
 リンがあきれたように言った。
「ひっくり返ってでもくれれば隙もできるが、動きも素早いな」
 ゼクトも荒い息をしながら言った。
「よし、もう一回空中から総攻撃をしてみよう」
 水牙が言って三人が空中に舞い上がったその時、足元で爆発が起こり、ミラナル・ファイナルは爆発でできた裂け目に足を取られて転倒した。
「あ、足の裏に継ぎ目!」
 リンが叫び、三人は一斉にミラナル・ファイナルの足の裏に攻撃を仕掛けた。
 ミラナル・ファイナルは転倒したまま、ぶるぶると震えたかと思うと大爆発を起こし、粉々になった。
「ふぅ……何が起こったんだ。ともかくあの裂け目から中に入ってリチャードたちの下に戻ろう」と水牙が言った。
 ゼクトが連邦艦隊に連絡を入れてから三人は屋上の裂け目から内部に入った。

 
 リンたちと入れ替わるかのように屋上にはギンモンテとミーダの姿が現れた。
「ね、銀河の英雄たちには勝てなかったでしょ?」
 ミーダが皮肉な笑みを浮かべた。
「うう、私がエテルを越えるためには、誰にも負けないミラナル・リアルを天然ミラナリウムで作るしかないのか」
「その意気でさあね。さあ、連邦艦隊が来る前に急いで行きやしょう。迎えのシップが来ました」
 

コントロール

 リチャードたちがクアレスマの死亡を確認してエテルのいる小部屋に入ろうとしていると足音が聞こえた。
「どうにか間に合った」と言いながらリンと水牙とゼクトが走ってやってきた。
「爆弾は役に立ったか?」とリチャードが尋ねた。
「お前の仕業か。おかげでごついのを倒せたよ」とゼクトが答えた。「ところでここは?」
「エテルの部屋の前だ」とコメッティーノが言った。「これから世紀のご対面ってやつだ」

 
 リンたちは小部屋の中に入った。真っ暗な室内の一番奥から声がした。
「よく来た。銀河の英雄たちよ」
「エテルか?」とリチャードが尋ねた。
「頼みがある。このままで話をさせてくれないか」
「……わかった」
 部屋の奥から少しかすれた声が響いた。

 

 ――私の名前はエテル。《巨大な星》の建築家だ。
 若い頃はアンフィテアトルのサロンに入り浸っては芸術科学談義に花を咲かせた。
 デズモンド・ピアナ、ソントン・シャウ、ユサクリス、オーロイ・コンスタンツェ、そしてエリザベート・フォルスト……懐かしいな。

 

「エテル」とリチャードが暗闇に向かって声をかけた。「ここにいるニナはエリザベートの娘だぞ」

 

 ――ああ、一目でわかった。目元がそっくりだ……かく言う君もトーグル・センテニアの息子であろう。そしてアン・ハザウィーの娘、トリチェリ議長の息子もいるな。
 私の名を世に知らしめたのは、トーグル王とトリチェリ議長。彼らの依頼によって連邦府ダレンの建物を建てた功績によるものだ。
 それからの私は絶好調だった。あの事故が起こるまでは――私はその時、転移装置の実験に取り組んでいた。アンフィテアトルに二基の装置を作って物質転移実験を行っていたのだ。
 ある日、私がアンフィテアトルのサロンにいると助手のギンモンテが慌てて飛んできた。
 ギンモンテは人間が転送されたと言った。動物の転送もまだ実用に至っていないのに人間を転送するはずがない、私がそう答えるとギンモンテは急いで実験場に戻るように言った。
 実験場の脇の仮眠室のベッドには一人の裸の男が横たわっていた。意識を失っていたのか、目を固く閉じたままだったが、全身に無数の傷跡があった。
 そんな男に見覚えもなかったし、もちろん転送した覚えもなかった。

 

「エテル、ちょっといいか」とリチャードが言った。「ここにいるリンの父は、そこに出現した大帝と一緒に《青の星》の研究機関にいたんだ」

 

 ――極めて興味深い話だ。大帝のすぐ近くで銀河の英雄も生まれようとしていたのだな。リン文月、君も何か実験に巻き込まれたのか?

 

「ううん、僕は別に――」
 リンは記憶を呼び起こそうと宙をにらんだ。リチャードたちはリンが何を言うのか固唾を呑んだ。
「普通の人生を送ってきただけだよ」

 

 ――意識を取り戻した男は重傷だったにも関わらず驚異的な回復を見せたが、記憶を全て失くしていた。
 私は彼に装置の研究を手伝わせた。何かしら装置に関係しているはずだったし、他の場所に行って事故の事をぺらぺらしゃべられても困ると思ったからだ。
 だがダイトが転送された時の映像が連邦の手に渡り、問題となったのだ。
 安全性に大いに問題ありという事で連邦府は私の転移装置研究の援助を打ち切った。
 もっともその頃の《巨大な星》はすでに連邦加盟していなかったから、援助打ち切りも仕方なかったかもしれない。

 銀河を更に発展させる転移装置研究を評価してもらえず、私は失望した。連邦に見切りをつけて自らの研究の集大成を作り上げようと考え、《巨大な星》を後にした。ユサクリス、バンバ、ギンモンテが一緒に来てくれた。その集大成がこの都だ。

 

「クアレスマとはどういう関係だ?」とリチャードが尋ねた。「確か、シルフィたちが《エテルの都》の建築に際して警護を買って出た時にはクアレスマなどというチンピラはいなかったはずだぞ」

 

 ――クアレスマか。都の建築は最下層ジャンクから上層へと行っていった。だが私の身体は最早巨大な都を建設する激務には耐えられなかったのだな。ラボエリアの建設中にとうとう私は動けなくなった。
 そこで私は思い出した。《武の星》や《将の星》で実践されている或る事を――

 

「スピリット・アシミレーション」と水牙が言った。「肉体が滅びた後の精神の周囲への同化。長老たちのように精神同士が結びつく場合を指すが――この都に同化する?」

 

 ――公孫転地の息子、水牙よ。その通りだ。君の星では長期間をかけて徐々に余分な物をそぎ落とし、精神を研ぎ澄ましていくのだろうが、私はそれを人為的に行う事にした。
 私はラボエリアの一角、今いるこの場所に自分の精神を置き、それを我が子、建造物たちとネットワークで結んだ。だがそれには接続が完了した後にこの部屋を封印し、人目に触れないようにする協力者が必要だった。

 私はすでに大帝が送ってくれた特殊部隊を帰らせていた。助手のギンモンテはジャンクやファームで起こる数々のトラブルに忙殺され、ユサクリスは病弱、バンバに任せるのは心許なかった。そこで目をつけたのが人足頭のクアレスマだった。私はクアレスマに手順を伝え、奴はその通りに私のいるこの部屋を封印し、全てがうまくいくはずだった。

 

「ちょっと待って」とニナが言った。「あなたは、クアレスマがパパとママを殺した張本人だった事を知っていたの?」

 

 ――知っていたならその場で殺したろうが、あの時は時間がなかった。そして私はクアレスマを過小評価していた。奴は私を封印する際に各エリアに爆弾を仕掛けたと言った。もしも都を破壊されたくなければ、自分とその一味を都の支配者にするように脅迫してきたのだ。
 その当時の私は、やはり人為的なアシミレーションの副作用だろうな、この都との親和性がまだ高くなく、クアレスマに対抗する術がなかった。思うように対抗できないからには、奴の言い分を聞くしかない。やがて親和性が高まれば排除できる、そう考えたのだ。

 

「ホッカが指導する反クアレスマ組織っていうシナリオはその後に作ったのかい?」とコメッティーノが尋ねた。

 

 ――いや、それはもっと後の話だ。私は己の神経が都の隅々まで行き渡り、都と同化するのをひたすら待った。ところがある日、あの赤い玉が活動を強めたのだ――

 

「シニスター?」

 

 ――そうだ。君たちがアレクサンダーやマンスールの所で目撃した赤い邪な滴が私の中にも存在したのだ。
 私は正気と狂気の間を彷徨うようになった。私が狂気に囚われている時には私は銀河を支配しようとし、クアレスマをそそのかして、ギンモンテに『ミラナル計画』を進めさせる。正気に戻った時にはクアレスマを打倒し、都を本来の形に戻そうと考える。その正常な時にホッカという架空の人物を造り出し、反クアレスマ組織を設立したのだ。
 だが私には何もできなかった。反クアレスマ組織にアリアガのような裏切り者が現れ、『ミラナル計画』も結局不発に終わった。
 さあ、銀河連邦の諸君。私を破壊し、シニスターを元の世界に返すがいい。

 

「そうはいかねえよ」とコメッティーノが静かな声で答えた。「あんたはこれからもこの都と一緒に生きてかなきゃならねえ」
「その通りだよ」とリンが続いた。「ユサクリスもバンバもエテルさんの帰りを待ってるよ」
「お願い」とニナが言った。「パパやママの分まで生きて」
「あたしもそう思う」とジェニーが言った。「みんなの仇を討ちたかったけど、あんたには生きててもらいたい」

 

 ――しかし私のシニスターは私が死なないと排除できないだろう。

 

「いや、そうでもない」とリチャードが口を開いた。「これまでアレクサンダー先生、マンスールとシニスターを排除したが、今回はケースが違う。あんたはすでに精神だけの存在だ。まずはシニスターを出してみてくれないか?」

 リチャードの言葉に応えるかのように真っ暗な空間に赤い玉がぼーっと浮かび上がった。

「エテル、しばらく精神をどこかに退避させていろ、いくぞ」
 リチャードが剣を抜き、シニスターに斬りつけた。赤い玉は猛烈な勢いで霧のようになり空中へと消えた。
「終わったぞ」と言ってリチャードがふぅっと息をついた。「エテル、無事か」
 答えは返ってこなかった。

「ねえ、エテルは」とジェニーが心配そうに言った。「エテルはどうなったの?」
「大丈夫だ、ジェニー」と水牙が言った。「もう終わったんだ。後はこの部屋を再び封印すれば全てがうまくいく」

 
 それから数日後、銀河連邦の手によって破壊されたラボとエテルの部屋の封印が秘密裏に行われた。
 同時刻、コメッティーノがアミューズで演説を行った。

「我々銀河連邦は《エテルの都》の連邦加盟を喜んで受け入れる。だがこの都はあくまでもエテルの意志に従って繁栄するべきだと思っている」
 演説が終わると、誰が準備した訳でもないのに金属のような青空に無数の花火が打ち上がった。
「エテル。やるじゃねえか。これからもよろしく頼むぜ」
 コメッティーノは人工の青空に向かって投げキッスを返した。

 

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 ジウランの日記 (11)

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