目次
20XX.6.2 検証
一晩考えて腹をくくる事にした。これをフィクションだと決めつけて何もしないのは止める。
だってじいちゃんにはあんなたくさんの資料を作ってまでぼくをだますメリットは何もないんだから。
でも続けていくためのモチベーションが必要だった。今読み進めている資料が本当の事、いや、じいちゃんは事実がなくなったと書いてたから本当だった事か、を伝えていると信じられる何かが欲しかった。
悩んだ末にじいちゃんの立場になって同じ行動を取る事にした。話に出てきた登場人物を探して話を聞けば、新しい発見があるかもしれない。
発見がなければその時はその時だ。最悪の場合、じいちゃんの創作したおとぎ話を楽しむだけ楽しんで押入れの奥深くに退場して頂けばいい。
とにかく検証をスタートさせよう。