息子、コメッティーノへ
 この手紙をお前が読む頃には、私はもうこの世にいないかもしれない。
 こんな事になるのであれば、もう少し早くにお前を《巨大な星》から呼び戻しておくべきであった。
 父を許してほしい。
 これからのお前の人生は茨の道が続くはずだ。
 連邦を腐敗させた張本人の息子として白い眼で見られ、ダレンで生きていくのは難しい。
 お前がまっとうな道をはずれたとしても、それは生きるためであって責めはしない。
 だがこれだけは忘れずにいて欲しい。
 お前にはかけがえのない友人がいる。
 《鉄の星》のリチャードは帝国に、《武の星》の水牙は王国にいるが、そう長くは続かない。
 お前が連邦再興を心から願うなら、きっと彼らはお前の下に集まってくれる。
 今はそれだけが願いだ。
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