9. Chapter 3 《古の世界》再び

 Story 1 開都の陋巷

 「ウムナイ、どうだった。ウムノイの試練は?」
「ちきしょう、もらい泣きしちゃったよ」
「しっかりしてよ。あなたの番なんだから」
「任せといてくれよ。でも場所の選定が難しいなあ――いっそ、本当の《古の世界》まで時間を戻してもらおうかな」
「勘弁して。知ってると思うけど時間を制御するのは重労働よ」
「じゃあレアに頼んで別次元を用意してもらうか」
「評議会の頭の固い年寄りに頼むのもいやなのよ――ねえ、今回もバルジの中でやったらどう?」
「大丈夫か?」
「何とかなるんじゃない」

 

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