カフェにいたエニクたちの下を見慣れない人物が訪ね、短い会話を交わした後で帰っていった。
「ねえ、ウムノイ」
エニクは傍らのウムノイに声をかけた。
「『龍の王国』の試練だけどレアは新しい次元を用意してくれなかったわ」
「大丈夫か。下手すりゃ銀河は壊れちまうぜ」
「知らないわ。評議会が言うんだからいいんでしょ。それよりも準備はどうする?」
「……そうだなあ。まずは場所だよな。どっかいい所ねえかなあ」
「万が一の事が起こっても困るから人が来ない場所がいいわね……そうだ、バルジの中はどう?」
「……いいね」
「で、王国の住人たちは?」
「もう決めてある。じゃあ、早速、起こしにいくかな」
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