わしの名はデズモンド・ピアナ。
この壮大な『クロニクル』の編者だ。
まずはここまで『クロニクル』を読み進めたその根気と熱意に感謝を表しよう。
実はここから、ここというのはデルギウスが銀河連邦を興してからだ、千年間は銀河が最も平和で、文明が急速に発展した時代だ。悪い言い方をすればそれは退屈な時代、銀河全体を巻き込む大きな争いもなく、戦史の専門家であれば数行で片づけてしまうだろう。
しかし、永遠の平和などありえない。銀河が享受していた『パックス・ギャラクシア』は終焉を迎えるが、それはわしが《青の星》を訪れたのとほぼ時を同じくする。
わしが何故この美しい星を訪れ、何をしたのか、それを知るのは極めて重大な意味を持っている。
最後に内容と時代の関係を書いておく。
・File1:『銀河の叡智』全般について
・File2:デズモンド・ピアナの冒険の始まり
・File3:第1回大航海
・File4:第2回大航海
・File5:第3回大航海
・File6:『クロニクル』初版の出版
・File7:《青の星》
・File8:《青の星》
・File9:最後の冒険
File9の冒険はこの後のEpisode5と時期が重なるが気にするな。