7. Chapter 4 メテラクシス(戦の星)

 Story 1 偉大なる都

 おれはよぉ、ずいぶん悩んだんだぜ。
「戦い続ける運命」って兄いに言われてたのにこのまま死んじまうのかって。
 でも仕方ねえや。『秘蹟の島』と一緒に海に沈む事にした。

 そっから先はよく覚えてねえなあ。
 生きてる訳じゃねえのに『死者の国』に行くでもねえ。
 中途半端なまんま、漂ってたよ。
 
 そんな時だ、兄いの声が聞こえたのは。
 兄いは言った。「やあ、エクシロン。ようやくこの星まで意識が届くようになったよ。元気にしていたかい?」
 おれはありのままを伝えたんだ。「どうすりゃいいんだよ」ってな。
 そしたら兄いは「もう少しだけ。君が全てを引き継いだなら呼びにくるから」って言ったんだ。
 おれは嬉しくなって「えっ、そっちには皆、いるのかい?」って聞いたら、「ああ、そうだよ。アダニアもウシュケーもニライもルンビアも皆、一緒さ」って答えが返ってきた。

 けど肝心のおれの全てを引き継ぐ奴は、いつ現れるってんだ?

 

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