おれはよぉ、ずいぶん悩んだんだぜ。
「戦い続ける運命」って兄いに言われてたのにこのまま死んじまうのかって。
でも仕方ねえや。『秘蹟の島』と一緒に海に沈む事にした。
そっから先はよく覚えてねえなあ。
生きてる訳じゃねえのに『死者の国』に行くでもねえ。
中途半端なまんま、漂ってたよ。
そんな時だ、兄いの声が聞こえたのは。
兄いは言った。「やあ、エクシロン。ようやくこの星まで意識が届くようになったよ。元気にしていたかい?」
おれはありのままを伝えたんだ。「どうすりゃいいんだよ」ってな。
そしたら兄いは「もう少しだけ。君が全てを引き継いだなら呼びにくるから」って言ったんだ。
おれは嬉しくなって「えっ、そっちには皆、いるのかい?」って聞いたら、「ああ、そうだよ。アダニアもウシュケーもニライもルンビアも皆、一緒さ」って答えが返ってきた。
けど肝心のおれの全てを引き継ぐ奴は、いつ現れるってんだ?
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