目次
1 Animal instinct
マザーの処遇
三人のArhatsが『ウォール』を発動させてからしばらくの月日が流れた。
その男はヌエヴァポルトの中心部にある大通りのカフェで静かにお茶を飲んでいた。
「さて、そろそろ星のよく見える場所に動こうか」
男は代金を置いてから静かに立ち上がると、大都会ヌエヴァポルトの中でそこだけエアポケットのように人通りの全く途絶えた路地に入り込み、そのまま姿を消した。
次の瞬間、男は遠く離れた高い山の頂上に立っていた。
「うむ、ネコンロ山。ここが良かろう」
男は夜空に広がる満天の星を包み込むように両手を開いた。
「美しい。何と愛おしい世界だ。だが君たちは漫然と生きてはいけない。『銀河の叡智』と言う素晴らしいアメをもらいながら何も成し遂げられなかった。となれば次はムチだ。ナインライブズ発現のために苦労してもらうよ。そうすれば君たちはもっと輝けるはずだ」
男はその後もじっと夜空を見つめていたが、やがてぽつりと呟いた。
「さて、ギーギ君。君も手伝いたいのかな?」
男の呼びかけに応じるかのように暗闇から一人の男が姿を現した。黒髪を長く伸ばした、ヘヴィメタルのミュージシャン風の青年だった。
「……ここではギーギじゃない。イムって名にしたんだ」
「どうやら今回は本気のようだね。グモ君、ウムナイ、ウムノイ君、そして君。Arhatsが四人も乗り込んできた」
「……チエラドンナも調合が終わり次第来る」
「ほぉ、では一緒に行こう。この石はウルトマの力、” Animal Instinct ”だがどこまで使えるか早く知りたくてね」
「……あの女をどうする?」
ギーギがぼそっと言った一言に男は頭を掻いた。
「そうだねえ。石の力を使ったとしても彼女がそれを打ち消すな。この星はそうやって何千年も均衡を保ってきたようなものだからね。ではこうしようじゃないか。まずは彼女の下に行って説得する」
「……引っ込んでいてもらう訳か」
「いざとなれば、銀河を消すぞくらいの脅しをかけてもいいかもしれないね」
「……それは俺の役目だな」
「ははは、まさしく適任だ。確か彼女のいるのはここから南だったね――ところで一つ質問があるんだが」
「……?」
「この山の地盤だがずいぶんと面白いとは思わんかね」
「……俺はバノコじゃないからよくわからないが、地下から西の海に水が流れているようだ」
「その通り。この山が破壊されたならさぞや壮観だろうね。さて、南に向かおうではないか」
男たちはホーリィプレイスのナーマッドラグ地区に着いた。
かつてはプララトス派の厳かな宗教都市、ナーマッドラグだったが、自由なプララトス派の宗旨が影響したのか、いつの間にか歓楽地へと姿を変え、ルスコ、ノリズ、デーグバヤ、コイガフチ、ホッポイン、ギリパーンといったけばけばしい歓楽街の西の端にナーマッドラグ地区がひっそりと存続していた。
男たちはすぐに目的の場所を発見し、古い教会に入った。
教会内に響いていた音楽が止み、声が聞こえた。
「こりゃまた珍しい人たちが来てくれたもんだ」
「覚えていてもらえて光栄だよ、アビー。いや、今はマザーと呼ばれているんだったね」
「何の用だい。最近、色々ときな臭い事が起こってるけど、その続きって訳じゃないだろうね。ギーギも一緒とあっちゃ、只事じゃないのはわかるけど」
「そうなんだよ。これから話すのは非常に重要な事。この銀河の存続に関わると思ってもらって構わない」
「穏やかじゃないね。でも何を仕掛けたってあたしが止めちまうから無駄じゃないかい」
「それなんだがね。ギーギ君から言ってもらおうか」
男に促されてギーギはぼそぼそと話し出した。
「……これから我々がやろうとする事を黙って見ていてもらいたい。我々がこの銀河に期待するものを実現するためには、あんたが邪魔だ」
「もっとはっきりと物を言う子だと思ってたけど、ずいぶんと丸くなったんじゃないかい。結局こういう事だろ、あたしがこのままちょっかいを出し続けてたら銀河を消滅させちまうぞ」
「まあまあ」と男が割って入った。「アビー、全てについて黙っていろという訳じゃない。君の助けがないとナインライブズが発現しないであろう事もまた事実だ――いずれにせよ、この実験は成功させないといけないんだ。今度こそ本気なのさ」
「アビー」
再びギーギが口を開いた。
「……あんたは理解してるはずだ。ナインライブズが妙な形で発現すればこの箱庭の生き物なんぞ根絶やしにされるかもしれない。だから出てこないように世間を導くというギリギリの賭けに出ている。今回はしばらく様子を見る、という賭けに出てくれというだけの事だ」
「あたしのせいでナインライブズが発現しないとまで言われちゃあね――わかった。あたしは表舞台から引っ込む。でもやるべき事はやらせてもらうよ」
「もちろんだとも。君がナインライブズ発現に向けて人々を導いてくれるのはむしろ大助かりだ。虫のいい話だとは思うが」
「仕方ないよ、あんたたちの方が強い立場なんだし」
「すまないね、アビー。私もいるので悪いようにはしない。安心して見ていてくれたまえ」
「あんたやギーギは信頼してる。けどさ、人間のやる事に予想がつかないのは嫌というほど見てきただろ。何が起こるかわかりゃしないよ」
「それを期待しての賭けだね。この世界が壊れないギリギリの線での予定外の事象、それがベストではある。もちろん、いざとなれば表に出てもらって構わないよ。君の元気な姿はこの銀河に活気と希望をもたらすからね」
「止しとくよ。こう見えてあたしゃ慎重派なんだ。確実に何かが起こるって時になるまでは身を隠させてもらう。じゃないと、あんたらに消される」
「アビー、そんな事を言わんでくれよ。君と私の仲じゃないか。それに私も辛い立場にあるんだ。指導教官としての職務を全うするために、この愛すべき銀河を危険に晒さなければならない」
「ふん、そんな事言ったってあんたたちは実験の場としか思っちゃいないだろう。だめだったらまた次の箱庭を造ればいいくらいの感覚でさ」
ギーギが再び口を開いた。
「……アビー、その通りだ。失敗しても『十回目の世界』を造ればいい、そう考えていたが状況が変わった。どうしてもこの『九回目の世界』で成功させなければならなくなった」
「へえ、Arhatsは仲違いでもしたかい。大体想像はつくけどさ」
「うーむ」
再び黙り込んだギーギの話を男が引き取った。
「困った問題だねえ。まあ、とにかく早々に結果を出さなければならないのは事実だよ」
「この世界で言うとこの先百年くらいだね?」
「いい線だ。もっと早いかもしれないがそのくらいにはケリをつけたい」
「他に話す事はないかい。じゃあ、あたしは今から失踪するから。身の回りの世話してくれてるドウェインって坊やにだけ居場所を伝えとくよ。大丈夫、口の固い男だから」
男たちが満足して去ろうとすると、再びマザーが呼び止めた。
「あんたたち、ありがとうよ。わざわざ知らせてくれて。いきなり消されたって文句は言えないのにね」
「私たちは野蛮人ではないよ。アビーにそのような真似をする訳がない」
「ジノーラ、たまには遊びに来ておくれよ。ギーギは『上の世界』に帰っちまうけど、あんたはこっちにいるんだろ」
ジノーラと呼ばれた男は優しく微笑み、ギーギと一緒に去っていった。
星を分かつ争い
ジノーラとギーギは再びネコンロ山の頂上に立った。
「アビーの件が無事に済んで良かったよ」
そう言ってジノーラは懐から石を取り出した。
「いよいよ石の力を試す時だ。まあ、見ててくれたまえ。この石にはその名の通り、人間の野生の本能を呼び覚ます力が蓄えられているはずだ」
「……他人の石の力、ましてやウルトマの石など見当もつかないな」
「君たち『上位座羅漢』十二名と他の六名には微妙な距離があるからね。『被創造物と一緒などごめんだ』と君たちの誰かが言ったのをたまたま耳にしたが、気にする必要などないのにね」
「……俺は気にしちゃいない」
「そうあってほしいよ。上の世界でもダメな者はダメだし、『下の世界』にも優秀な者はいる。そこに気づかせてやれないのは私の職務怠慢かな――さあ、無駄話は終わりにして、どこから始めようか?」
「……アビーがいなくなるのを利用すればいい。北の人間の仕業だと南の人間に思わせれば、自ずと争いは起こる」
「なかなか優秀な回答だ。では先ほどの町で数人、その後、北の町で数人、まずはそこからだ」
数日後には「マザー失踪」のニュースがホーリィプレイスの町を駆け巡った。ニュースは瞬く間にヌエヴァポルト、ダーラン、アンフィテアトル、そしてアダニア派の総本山、サディアヴィルにも伝わった。
と同時に「マザー失踪はアダニア派が仕組んだ事だ」という噂がどこからともなく聞こえ出し、この噂も瞬く間に《巨大な星》全土を覆った。
そしてついに事件が起こった。ヌエヴァポルトに所用で来ていたアダニア派の司祭がプララトス派を名乗る暴漢に襲われ、重傷を負わされた。
ヌエヴァポルトのプララトス派の責任者はGMMという男だったが、副責任者がGMMに代わって声明を発表した。
「今回の事件は単なる暴力事件である。これを宗教上の問題とするのであれば、我々はマザーの失踪こそ宗旨を異にする者の犯行だと言わざるを得ない」
この発表は決定的な対立を招く事態に発展した。
アダニア派は一斉に反発、自堕落なプララトス派にはもはや我慢がならないと声を上げ、各地で暴力沙汰が頻発するようになった。
事態を重く見たアダニア派のセントナ枢機卿、プララトス派のマザーの代理、ドウェインは直ちに会談を行い、各地の宗徒たちに冷静に行動するように訴えかけたが効き目がなかった。
こうして千年以上もの間、アダニア派とプララトス派の間で友好的に運営されていた《巨大な星》の政治、経済、社会は初めて危機的状況に陥った。
特に西の大都会ダーランでは街の支配を巡って対立するギャングの抗争と結びついた両派の宗徒たちが衝突し、内戦のような状況を呈した。
ドウェインはホーリィプレイスのはずれのあばら家に隠れ住むマザーを訪ねた。
「マザー、このままではこの星は全面戦争に突入します。どうにかしてもらえないでしょうか?」
「ドウェイン、言ったろう。もう少しの辛抱だって。ここであたしが出てったら約束を破る事になっちまうんだよ」
「しかし――それにしてもGMMはどこに行ったのでしょう?」
「ああ、あの子とJBには『ウォール』の調査に行ってもらってるから当分戻ってこないよ。今、あの子が暴れたら本当にこの星は終わりだからさ」
「なるほど、確かにそうですな。それにしてもマザー、私以外にも誰かが動いているのですか。あまりにも手際が良いので」
「ふふふ、その道の専門家集団さ。あんたは表向きの連絡係、実際にはあたしの手足となってくれる上にあたしの警護もやってくれる頼もしい子たちがいるんだよ」
「えっ、それはどなたで?」
「言ってもわからないだろうけどね。『草』さ」
「へっ?」
「自分の身を守るのにあんたを頼る訳にはいかないだろ」
「そりゃあそうですが」
「あたしも辛いんだ。銀河の存続のために犠牲が必要。そしてこの星が選ばれた。これからもっと辛い事が起こるから覚悟しといた方がいいよ」
司祭の来訪
いつ終結するかと思われたでも《巨大な星》の争いだが、その答えは意外な所にあった。
ある日、ダーランの移民局に一人の宗教家が降り立った。
マンスールという名のその男は宗教対立の話を聞きつけ、ム・バレロに直訴してわざわざこの星にやって来たのだった。
ドノス王の銀河制圧の手始めの一歩として、自分が先兵となり、《巨大な星》に乗り込み、そしてその星だけではなく銀河の上半分を偉大なる王に捧げましょう、そう言い残してマンスールはダーランにやってきた。
「さて、あのように大見得を切ってはみせたものの、どうやってこの星に取り入るか。どうせ《享楽の星》にいても、あの小うるさいム・バレロにこき使われるだけ。最近ではジュヒョウとか言うできそこないの精霊の方が重用されている。このへんで一旗揚げないとさすがにまずいからな」
これは言わば、マンスールにとって最後の賭けとも言える訪問だった。
マンスールは《享楽の星》の王都チオニで生を受けた。幼少時から神秘学や黒魔術に傾倒し、星一番の呪術師ム・バレロに弟子入りをした。
ム・バレロは伝説の魔導師キュナンツの流れを組むと噂される『錬金』の大家だった。
元来、錬金とは金の属性を持つ人間をこの世に生み出すための研究と呼ばれており、そこから『錬金建築』や『錬金武装』という様々な派生が生まれたが、キュナンツはこれらを『錬金学』として一つの体系に統合した。
その弟子と呼ばれるム・バレロはいつ、どこで生まれたかも定かではなかった。錬金学の中でも異端中の異端、『バクヘーリアの深海』と呼ばれる思想を打ち立てた伝説の人間だった。
かなりの変人で滅多に弟子を取らない事で知られていたが、何故かマンスールは採用された。
専らマンスールの術者としての能力よりもその事務処理能力、政治力、そういったものが評価されたと言われていた。
ネコンロ山の頂上近くで二人の男が下界を見つめていた。
「……先生」とギーギが言った。
「うむ、私も気付いたよ。面白い人間が蜜に誘われて舞い込んできたね」
「……ただの小虫ですよ」
「私もそう思うよ。少しばかり邪法を使えるだけの小者だ。だが私が予想していたあのGMMという男が動かせない以上はあの司祭を騙る男に幕引きをさせるしかないね」
「……アビーめ、あれほど釘を差したのに。結局、ちょっかいを出した」
「仕方ないだろう。彼女はGMMが本気を出せばこの星を訳なく壊滅させてしまうのをわかっているんだ。それよりもあの邪法使いには今回だけでなくもう少し活躍してもらわないと困る。劇的な効果を上げる使い道を考えようじゃないか」
「……チエラドンナも思ったより手間取っている」
「彼女が最後の仕上げをするというのなら、それに向けて私たちも全力であの邪法使いをサポートしよう」
「……俺はこれが終わったら帰るよ。あんな小者じゃたかが知れてる」
「わかった。邪法も時には使いようだという事を見ていなさい」
マンスールは《巨大な星》に着くとすぐにサディアヴィルに向かった。自分は敬虔なサフィ派の宗教家で、アダニアもプララトスも同じサフィの弟子で何故争う必要があるのだ、というねつ造した持論がどこまで通用するか、試してみるつもりだったのだ。
ところが予想に反して、セントナ枢機卿初め、アダニア派の主だった人間はマンスールの言い分にひどく感銘を受けたようだった。
すぐにドウェインとの会談が再び持たれ、そこでマンスールは再び偽りの持論を振りかざした。
ドウェインは「そんなのは誰でも知っている」と思いうんざりしたが、他の幹部たちはやはり皆、心打たれたようだった。
結局、マンスールが間に立って、再度、《巨大な星》全土に争いを止めるよう、ヴィジョンが流された。
すると不思議な事に、憑りつかれたように暴力行為に走り誰にも耳を貸さなかった宗徒たちが一斉に武器を捨てたのだった。
アダニア派もプララトス派もこれはひとえに司祭の力のおかげであると誉め称え、マンスールの名は一躍全土に響き渡る事となった。
この一夜にして英雄になった面長の司祭は「聖人」と呼ばれるようになり、星は平和を取り戻した。
ようやく平穏が戻ったある日、ドウェインは再びマザーの下を訪ねた。
「おや、GMMが来ませんでしたか?」
「ヌエヴァポルトに帰したよ。だって一件落着したんだろう」
「マザー、それなんですが、私はどうも納得がいかないんです。本当にこれで良かったのでしょうか?」
「いいはずがないけど仕方ないだろう。しかしとんでもない人間に幕引きをさせちまったねえ。GMMもぶりぶり怒りながら帰っていったよ」
「えっ、GMMはあのマンスールという司祭を知っているのですか?」
「いや、会った事はないみたいだけど、昔会った人間と同じ匂いがするって言ってたよ」
「何の匂いですか?」
「人の生死をもてあそぶ不浄の匂いさ――あの男はチオニから来たんだろ?」
「ええ、銀河でも有数の文明を誇る星から、わざわざ『ウォール』を迂回して来てくれた、それだけで皆、心打たれていますよ」
「人から知性を奪い取って本能だけで行動させる、その術の効き目が切れただけさ」
「それはどういう意味で――ところでマザー、もう元の生活にお戻りになられますよね?」
「言ったろう。この星にはこれからもっと辛い出来事が待ってるんだ。マンスールはあたしの命を狙うだろうし、当分はこの生活を続けるよ」
「へっ、いつ頃までですか?」
「さあね、身の安全が保証されるまでかね。あたしゃ、自分の命が惜しくて言ってる訳じゃないんだよ。あたしが死んじまったら、せっかくこの銀河を救うためにやって来る子たちに道を示せなくなるからさ」
「という事は、しばらくはこのまま失踪状態と?」
「そうしといておくれ。後、マンスールの動きは逐一知らせておくれよ」
「わかりました。確かに胡散臭いですが、そこまでの悪人とは――昨日もアダニア派があの男を特別顧問として迎えたいと申し出たのを固辞した事によって、一層評判が上がっているんですよ」
「そうそう、そういう事を逐一ね。あたしゃ、どうにか逃げ切ってみせるよ」
マンスールはアダニア派の顧問への就任を断る代わりにサディアヴィルの近くの廃教会を借りた。
身の回りの世話をする使用人を一人雇った。ヅィーンマンという名で、『ウォール』ができる前に《巨大な星》に移住してきた男だった。
マンスールは英雄に一目会おうと押し寄せる人々に愛想よく接していた。ある時は優しく諭し、またある時は厳しい言葉をかけ、「聖人」を完璧に演じ切った。
今日も多くの参拝者や告解者への対応が終わり、マンスールは告解室にヅィーンマンを呼び寄せた。
「で、どうだ。マザーの行方はわかったか?」
「それが……なかなかに難航しております」
「役立たずめ。お前のような落ちこぼれのネクロマンサー、同郷というだけで目をかけてやっているのだ。だめならクビだぞ」
「はっ、必ずや探し出します。しかしこれだけ探して見つからないと言う事は、すでに死んでいるという可能性はありませんでしょうか?」
「いや、必ず生きている。あのマザーこそがこの星の全て、あの女を始末しない事にはこの星の支配などおぼつかない。だが慎重に事を運ぶのだぞ。万が一にもマンスールの名前が出ては困るからな」
「承知いたしました」
ヅィーンマンが出て行った後、マンスールは一人告解室に残った。
「ふふふ、予想以上に順調だな。見ていろ、今にム・バレロもジュヒョウも、いやドノスでさえ、私にひれ伏しさせてやる」
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